今季はトップチームでプレイするチェイス・アンリ Photo/Getty Images
17歳で渡独
昨シーズンまでドイツ・ブンデスリーガのシュツットガルトのコーチを務めており、現在はバイエルンの個人コーチを務めているナサニエル・ヴァイスが英『Sky sports』にて、チェイス・アンリを高く評価した。
チェイス・アンリはアメリカで9年間過ごした後に日本に帰国。
12歳でサッカーを始めると、その後福島県の強豪校の尚志高校へ入学し、1年と3年次に全国選手権に出場。同時にアンダーカテゴリーの日本代表にも選出されるなど、抜きん出たポテンシャルで活躍し続けてきた。卒業後はいきなりブンデスリーガのシュツットガルトと契約し、4部相当のセカンドチームでプレイ。今シーズンは念願のトップチームに昇格し、ここまでリーグ戦5試合に出場。先月にはUEFAチャンピオンズリーグのレアル・マドリード戦で途中出場し、CLデビューを果たした。
昨シーズンまでドイツ・ブンデスリーガのシュツットガルトのコーチを務めていたナサニエル・ヴァイス氏は、チェイス・アンリを高く評価しているようだ。英メディア『Sky sports』は、次世代の選手を紹介する『NEXT UP』でチェイス・アンリを特集した。
2年前はセカンドチームでベンチを温める機会が多かったチェイス・アンリ。当初は荒削りな面もあり、「多くの監督にとって、彼の才能を見抜くのはとても難しいことだった」とヴァイス氏は語る。だが、彼の才能を見抜き、同じアメリカの血筋もあってチェイスに好意を持ったヴァイス氏は、何時間もかけて練習し彼をスピードアップさせたという。
ヴァイス氏は、絶え間ないテクニックのトレーニング、毎日繰り返されたパス練習を通して、この若いDFの練習に対する姿勢を評価した。
「みんなが家に帰った後、彼は私に、ウェイトルームでツータッチでボールをジャグリングしてくれと頼んできた。
タッチを鍛える必要があるとわかっていたからだ。他の子たちはみんな、彼より7年も経験があった。でも、この子はうまくなることに執着していた。練習したくないと思った瞬間はなかった。私がいなければ、彼はひとりで出かけていった」
そしてヴァイス氏はチェイス・アンリを次のように評価し、彼の今後の成長に期待を寄せた。
「彼は多くの選手が持っていないプロフィールを持っている。彼は巨人だ。とても強いしスピードがある。空中戦もすごい。だから、単純なことをさせることができれば、彼は素晴らしい選手になるだろう。彼がクリーンで安定したプレイができるように、基本を正しくすることが重要だった」
「多くの選手が、ネイマールのようなドリブルができるセンターバックになりたいと思っている。彼らはすべてにおいてワールドクラスになりたがっている。
でも、若い選手でも1つか2つのことをワールドクラスのレベルでやることに集中すれば、トップに立つチャンスはある。彼はそのお手本だ。アンリには守備とヘディングの能力があり、デュエルに勝つことができる。それが彼の武器だ。それ以外のことをクリーンにこなせれば、それで十分なんだ。彼は頭の中で思い描いた限りのことをできると思う」
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