移籍の可能性があるフリンポン photo/Getty Images
右SBで世代交代が起きている
2017年にトッテナムからマンチェスター・シティに移籍し、それ以来右SBとして絶対的な地位を築いてきたカイル・ウォーカー。そのスピードはピカイチであり、CLではキリアン・ムバッペ、ヴィニシウス・ジュニオールらトップレベルのアタッカーをその快速で封じてきた。
しかし、彼も34歳となり、さすがに衰えが見え始めている。今季は怪我の影響もあってコンディションが整わず、フラムのアダマ・トラオレ、ボーンマスのアントワーヌ・セメンヨにスピード勝負で敗れており、ポジションも若手のリコ・ルイスに明け渡している。シティとの契約は2026年までとなっているが、ここから延長されるとは考えにくい。
『City Xtra』によると、シティはウォーカーの後釜探しを始めており、エスパニョールのオマル・エル・ヒラリ、レヴァークーゼンのジェレミー・フリンポン、モナコのヴァンデルソンが獲得候補として名前が挙がっているようだ。
ヒラリはスペイン生まれのモロッコ代表で、エスパニョールのユースからトップチームへの昇格を掴んだ。21歳と若く、183cmとSBとしてはサイズがある。右SBだけでなく、CBでもプレイ可能で、そういったユーティリティ性もシティは高く評価しているようだ。
フリンポンはシティユース出身の23歳で、レヴァークーゼンでは攻撃的なWBとして評価を高めた。ウォーカーよりも攻撃的な選手だが、共通点はそのスピードだ。高いポジションを取ったとしても、スピードを生かして自陣に戻り、ピンチを防ぐことができる。レヴァークーゼンとは今夏契約を延長し、2028年までの新契約を結んだ。
ヴァンデルソンは日本代表MF南野拓実のチームメイトで、23歳にしてセレソンの一員だ。
カードの多い選手で、10月のニース戦では2枚のイエローカードを提示され、退場している。
ビルドアップに貢献できるシティらしいSBとしてはルイスがおり、シティとしてはウォーカーのようなスピードで相手を圧倒できる守備者が欲しい。この3選手にはアスリート能力が求められており、来季スカイブルーのユニフォームに袖を通すのは誰になるのだろうか。