2回無安打無失点の安定感を見せた前田 photo/Getty Images
地元紙も絶賛
デトロイト・タイガースに所属する前田健太投手が、オープン戦に初めて登板し好投を見せた。
この日、先発を飾った前田は、フィリーズ打線相手に完璧なピッチングを披露。
試合後に前田は「いつもは楽しんで投球し、コンディションを調整するが、今回は違って明らかに緊張していた。しばらくそんな感覚はなかった」と意外な感想を語った。その緊張は今年メジャー10年目で、節目の大事なシーズンを迎えることから来ているのかもしれないが、今日の好投で少しは安心したことだろう。
また『Detroit Free Press』によると、前田のフォーシームはこの試合で平均92.4マイル(約148.7キロ)、最速93.7マイル(約150.7キロ)を記録し、昨年のスプリングトレーニングゲーム全体での平均89.5マイル(約144.0キロ)から約4.7キロの大幅な向上を見せたと称賛。36歳となった前田に対し、生まれ変わったように見えるとも評した。
前田は以前、先発投手としての起用を希望する趣旨の発言をしており、今季の目標として、ワールドシリーズ制覇と2桁勝利を挙げていた。この好投と球速の向上は、その今シーズンにかける思いが篭ったピッチングだったのだろう。今後も力投する彼に注目したい。