リール戦でのドルトムントの選手達 photo/Getty Images
リールに敵地で逆転勝ち
13日(現地時間)、ボルシア・ドルトムントはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦2ndレグでリールと対戦して2-1で勝利し、2戦合計3-2で準々決勝進出を決めた。
開始5分でカウンターから失点するという苦しい立ち上がりとなったドルトムントだったが、その後立て直して54分にエムレ・ジャンのペナルティキックで同点に追いつくと、65分にはマクシミリアン・バイアーが相手ゴール左斜め45度のところからファーサイドのゴール上隅に強烈なシュートを突き刺し逆転。
その準々決勝ではバルセロナと対戦する。現在ラ・リーガで首位、さらにリーグフェーズでも対戦して2-3で敗れている相手であり、ドルトムントにとって強敵であることは間違いない。
しかし、かつてバイエルン・ミュンヘンやリヴァプールで活躍したディトマール・ハマン氏は、ドルトムントにもバルセロナに勝つチャンスは十分にあると分析している。ドイツメディア『SKY』の番組に出演した同氏は、以下のように語っている。
「バルセロナの後方にはとても広いスペースがあり、彼らの守備が長い時間持ちこたえられるのか私には分からない。確かに彼らは多くのゴールを決めている。前線に素晴らしい選手達が揃っているからね。でもドルトムントは何をするべきかを知っているし、そのことを彼らは昨シーズンのこの大会で示した。彼らは2試合を通してバルサをシャットアウトすると思う」
ハマン氏が言うように、バルセロナは今シーズンここまで公式戦42試合で128ゴールを記録するなど攻撃陣の破壊力は欧州屈指と言えるレベルにあるが、その一方で守備はCLだけでも10試合で14失点と安定感に欠ける。
そのため、構えた守備からのカウンター攻撃でアトレティコ・マドリードやパリ・サンジェルマンを撃破して決勝進出を果たした前回大会のような戦いぶりを見せることができれば、ドルトムントにもチャンスはありそうだ。