CLでレヴァークーゼンを180分間抑え込むバイエルンの守備力...の画像はこちら >>

バイエルンを指揮するコンパニ photo/Getty Images

カウンターアタックへの対応も整備されている

レヴァークーゼンとの同国対決に2戦合計5-0と完勝を収め、チャンピオンズリーグ・ベスト8進出を決めたバイエルン。180分間で最高のパフォーマンスを見せた選手はもちろんだが、チームを指揮するヴァンサン・コンパニも称賛されるべきだろう。



今季よりバイエルンを指揮するコンパニは、現役時代にマンチェスター・シティなどで成功を収めてきたベルギーの名選手だ。しかし指揮官としてはキャリアが浅く、アンデルレヒトとバーンリーを指揮した経験しかない。ビッグクラブを指揮した経験はなく、バイエルンにとってはリスクのある選択だったと言える。

実際に今季前半戦はCL・リーグフェーズでアストン・ヴィラに敗れたり、DFBポカールでは早々にレヴァークーゼンに敗れるなど、思うようにいかないゲームもあった。しかし、コンパニはその度に修正を施してきた。

伊『Gazzetta dello Sport』が評価するのは、カウンターアタックへの対応だ。当初は高すぎる最終ラインの裏を突かれることも少なくなかったが、今は最終ラインもきっちりとコントロールされている。時には徹底して守備を固めることもあり、2月のリーグ戦でレヴァークーゼンとスコアレスドローで終えたゲームはその象徴と言える。バイエルンは枠内シュート0でこのゲームを終えたが、最後までレヴァークーゼンにゴールを許さず1ポイントをもぎ取った。王者らしくない戦いかもしれないが、現在ブンデスリーガで首位に立っているのはバイエルンだ。結果としては成功だろう。

CLベスト16でのレヴァークーゼン戦でも、180分間を無失点で抑えたことが大きい。
ダヨ・ウパメカノを中心とした守備はレヴァークーゼンの攻撃を跳ね返し続け、まさに完勝だ。攻守でバランスを取れるようになったバイエルンもCL優勝候補の一角に挙げられるはずで、半年でチームを作り上げたコンパニの手腕はもっと評価されるべきだろう。

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