前回、ユーリ阿久井に力の差を見せつけた寺地 (写真:本人インスタグラムより)
優秀選手賞を受賞
リング誌のパウンド・フォー・パウンド(P4P)、最新ランキングで初めて10位にランクインした寺地拳四朗が、ボクシング2024年度年間優秀選手表彰式に出席し、優秀選手賞を受賞した。
2024年の寺地は、ライトフライ級のWBA・WBCの2団体王座防衛戦と、WBCフライ級のベルト奪取にも成功し2階級制覇を成し遂げた年だった。
そんな寺地は、今回その活躍が認められ、P4Pランキング10位に浮上したことについても触れ「10位はうれしい。よりモチベーションが上がって、もっと上位を狙いたいと思った。スーパーフライ級に上げた方がPFPも上がる可能性がある」と喜びの気持ちと、今後のキャリアについても語った。
その寺地がベルト返上を示唆したフライ級は、先日、主要4団体の最新の世界王者が揃った。WBA、WBC統一王者は寺地、IBF王者はつい先日、ライトフライ級との同時2階級制覇を成し遂げた矢吹正道、WBO王者は京口紘人に勝利したアンソニー・オラスクアガだ。全て日本で3月中に行われた。
寺地はそれに対し「フライ級が盛り上がっているのは良いこと」と言いつつも「でもどっちの王者ともやっているので、そこまでやりたいとかはない」とも語り、再度この階級に未練がないことを示唆した。
果たして寺地は、次に挑戦するとみられるスーパーフライ級でも世界王者となり、3階級制覇を成し遂げることができるのか。またP4Pランキングを駆け上っていく彼の活躍にも期待したいところだ。