アーセナルで活躍するライス photo/Getty Images
攻守両面でレベルアップしている
今では1億500万ポンドの移籍金が安く感じられるかもしれない。2023年夏よりアーセナルでプレイするMFデクラン・ライスは、世界が認めるパーフェクトMFになった。
先週行われたチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグのレアル・マドリード戦にて直接フリーキックから奪った2ゴールは世界中を驚かせたが、ライスはアーセナル加入からキック精度に磨きをかけてきた。
若い頃は攻守にパワフルな働きを見せるボックス・トゥ・ボックスの選手との印象で、ウェストハム時代は得点に絡む機会も多くなかった。しかしアーセナルに移籍してからは、昨季リーグ戦で7ゴール8アシストの成績を残すなど攻撃面が明らかに伸びている。
今季は2ゴール6アシストとなっているが、その代わりCLで4ゴール2アシストの成績を残している。今季も中盤からの得点関与数は見事だ。
英『inews』はライスがパーフェクトMFになったと絶賛する。今ではコーナーキックの絶対的キッカーでもあり、今季のアーセナルはセットプレイからゴールを量産してきた。ライスのキックはそれに欠かせない。
同メディアは「現代サッカーではMFのことを6番、8番、10番タイプと定義することがあるが、ライスは全ての役割をこなすことができる。彼の場合は1990年代のサッカーにも適応できていただろう。昨季には得点とアシスト数が増え、その成長は加速を続けている。セットプレイのスペシャリストにもなり、コーナーキックでもその精度は明らかだ」と絶賛する。
怪我も少なく、まだ26歳と中堅世代だ。今後10年近くアーセナルとイングランド代表を支えていくことも可能なはずで、ライスの成長ぶりには世界のサッカーファンが驚いていることだろう。