得意のヘディングで劇的な決勝弾を挙げたマグワイア Photo/Getty Images
リヨン戦で劇的な決勝点
マンチェスター・ユナイテッドはUEFAヨーロッパリーグ準々決勝リヨン戦2ndレグで5-4と逆転勝利。合計スコアを7-6とし、準決勝へとコマを進めた。
延長戦に入ってからの2失点で誰もがリヨンの勝利を確信した延長戦後半、ユナイテッドは起死回生の反撃を見せる。ブルーノ・フェルナンデスがPKを決めて1点差に詰め寄ると、120分にコビー・メイヌーが土壇場の同点弾。そして1分後の121分、左サイドからのクロスをヘディングで押し込んだのは「CF」として最前線に張っていたDFハリー・マグワイアだった。この劇的な決勝弾で、ユナイテッドは見事な逆転劇を演じた。
プレミアリーグ第30節のノッティンガム・フォレスト戦でも終盤にCFとして投入され、誰よりもゴールに迫っていたマグワイア。本来のポジションではないが、ラスムス・ホイルンドが結果を出せず、ジョシュア・ザークツィーを負傷で失ったユナイテッドにとって、マグワイアのCF起用は残された最後の切り札だ。
試合後、ルベン・アモリム監督は点取り屋としてのマグワイアの資質について語っている。
「普通の試合をするときは、(CFとしての起用は)ない。でも、こういう状況ではそれは本当に重要なことだ」
「ハリーをストライカーとして見ると、ペナルティエリア内でのプレイが得意な選手だとすぐにわかる。彼はそのスペースでどう振る舞うべきかを知っているんだ」
現代的な戦術には適さないとの批判を受けることも少なくないマグワイア。しかし単純なエアバトルの強さでは未だに世界屈指であり、彼がゴール前にドンと構えることは相手に恐怖をもたらすだろう。
プレミアリーグではリーグ創設以来の最低勝ち点でシーズンを終えることが確定してしまっているユナイテッド。