日本人初の偉業達成が注目される佐々木 (写真:本人インスタグラムより)
国内、同級世界戦の開催は36年ぶり
WBO世界ウェルター級2位の佐々木尽が6月19日にWBO世界同級王者ブライアン・ノーマンに挑戦する。勝てば日本人初の同級世界王者の誕生となる。
これまで世界ウェルター級王座に挑んだ日本人は4人しかいない。辻本章次、龍反町、尾崎富士雄、佐々木基樹はいずれも世界王者の壁に阻まれてしまった。前回、国内で同級の世界戦が行われたのは、1989年12月の尾崎のWBA王者マーク・ブリーランド戦まで遡る。今回の佐々木の一戦で実に36年ぶりの開催。ちなみに国外開催では2009年10月に佐々木基樹が、WBA王者ビアチェスラフ・センチェンコと戦って以来16年ぶり。
佐々木にとってはプロ22戦目で初の世界戦。21戦19勝(17KO)1敗1分とKO率80%超を誇る。王者ノーマンも29戦27勝 (21KO)無敗。息もつけない激しい打撃戦となることが予想される。
この試合を発表した会見には、佐々木も出席。「日本の歴史を変えるために生まれてきました、佐々木尽です」とお馴染みのセリフからこの試合への思いを語った。
タイトルマッチ実現については「夢のよう。
ノーマンの印象については「パワー、スピード、技術すべて備わっていて本当に強い」と称えつつも「勝算はめちゃくちゃある」と断言。そして「このチャンスをモノにしなきゃ人生が終わり」と再度、勝利への強い意志も口にした。
そして応援するファンには「学校とか仕事をサボってでも来てほしい。後悔させない」と最後まで佐々木節を炸裂させた。