バルサでもうひと花咲かせているシュチェスニー Photo/Getty Images
苦い経験がある
引退を撤回して緊急的にバルセロナに加入して以来、好パフォーマンスを見せている元ポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニー。同選手の喫煙癖は有名であり、ファンからはシュチェスニー・フマドール(喫煙者)という名で呼ばれることもあるようだ。
しかし『ESPN』のインタビューで同選手は、若い選手たちにタバコに手を出すなと警告を発している。
「僕のキャリアには、真似しないほうがいい部分もある。いくつかの点で、僕は模範となることができていない。常に最高の自分であり、チームメイトや試合を見ている若い選手たちに正しい模範を示そうと努力しているけどね。ただ、喫煙については、どうか僕のことを真似したり、喫煙したりしないでほしい」
「僕は戦いに負けたんだ。幼い頃、自分にとって本当にマイナスな習慣を身につけてしまった。それが本当にマイナスだとわかっているんだ。ただ、それに負けているだけだ。だから見ているみなさん、私と同じことをしないでください」
シュチェスニーはアーセナル在籍時、ロッカールームで喫煙しているのが見つかってアーセン・ヴェンゲル監督から罰金を科され、事実上解雇されたことがある。2015年1月1日のサウサンプトン戦に敗れたあと、シャワールームの隅で喫煙していた件を咎められている。シュチェスニーは以前、ポッドキャストでこの件についても語ったことがある。
「試合で興奮していたから、チームがまだいたのに、試合後にタバコを吸ったんだ。
「その後、彼(ヴェンゲル)は、『いいか、君はしばらくチームを離れることになるだろう』と言ったが、大きな喧嘩や衝突は起こらなかった。僕はプロフェッショナルに対応した。数週間後にはチームに復帰できると確信していたけど、出場したダビド・オスピナが数試合で素晴らしいプレイを見せて、彼がチームに残ったんだ」
喫煙のせいで序列を下げてしまったシュチェスニーは、その後ローマへローン移籍し、結局はアーセナルを離れることになった。その後さらにイタリアで名を揚げたのだからわからないものだが、本人は自分の経験から若い選手たちに失敗をしてほしくないと思っているようだ。