目標はベスト8と明かしていた阿部 photo/Getty Images
体重差は約15キロ
体重無差別で行われる男子の全日本選手権。66キロ級五輪2連覇王者の阿部一二三が一回戦に登場し、2階級上81キロ級の佐藤佑治郎(山形県警)に対し、背負い投げで一本勝ちを収めた。
佐藤は初出場だった昨年の同大会で、2回戦で100キロ超級の小川雄勢に善戦した強豪。そんな相手にも阿部は持ち前の積極性を出し、開始からわずか1分23秒で背負い投げを決める流石の実力を発揮した。
阿部は以前「柔道家として一度は立ってみたい舞台。人生でこの1回のつもり。最初で最後」と挑戦を決め、前日会見でも「軽量級だからこそ会場を沸かせられる。古賀先生みたいに、軽量級でも重量級と戦えるんだぞと子供に夢を与えられる柔道ができるのが全日本選手権」と自身の力を試す決意を語った。
旗判定や、組んだ状態での足取りが認められ、軽量級選手にも戦い方では勝機は十分にある。しかし阿部は「僕は正面からしっかり投げにいく自分の技で勝負していきたいと思っている」と真っ向勝負を明言。果たして軽量級の阿部が、どこまで勝ち進むのか注目だ。