バイエルンのキム・ミンジェ photo/Getty Images
現地メディアは今夏退団の可能性ありと予想
バイエルン・ミュンヘンの韓国代表DFキム・ミンジェの去就に注目が集まり始めている。2023年7月にナポリから加入し、ディフェンスリーダーとしての活躍が期待されていた同選手だが、軽率なミスから失点に絡むことが多く、そのパフォーマンスは安定していない。
16日(現地時間)に行われたインテル・ミラノとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグでも、キムは61分に喫した2失点目の場面でインテルのバンジャマン・パヴァールをフリーにしてしまってヘディングシュートを決められていて、これがバイエルンの準々決勝敗退の一因になったとして現地メディから激しい批判に晒された。
期待通りの活躍が見られないキムに対するクラブ首脳陣の評価も低下しているようだ。ドイツ紙『Bild』など複数の現地メディアによれば、既にマックス・エバール取締役をはじめとする強化担当は、キムをナポリから獲得した際に支払った5000万ユーロ(約81億円)と同程度のオファーがあればキムの移籍交渉に応じる方針を固め、チェルシーやニューカッスルといったプレミア勢のほかにサウジアラビアのクラブチームもキムの獲得に興味を示しているという。
こうした中、キムはドイツ紙『Sport Bild』の取材に応じ、現時点で移籍する意思がないことを明言している。
「僕の中では出て行く理由はない。残れることを願っている。でも、そのうちどうなるか見えてくると思うよ。とりあえず来シーズンはフィジカル的にフィットした状態で臨みたい」
昨年末から左足アキレス腱の痛みを抱えながら強行出場を続けてきたキムとしては、コンディションさえ万全であればチームに貢献できるという自負があるのかもしれない。