精神的支柱のヒートン Photo/Getty Images
40代プレミア継続も
マンチェスター・ユナイテッドが、今夏限りで契約満了を迎える39歳のGKトム・ヒートンに対して、予想外の新契約を打診しているという。『Daily Mail』が報じている。
ヒートンは今季限りでの退団、さらには現役引退も囁かれていた。引退後はコーチとしてクラブに残る可能性も示唆されていたが、状況が一変。クラブは安定感をもたらすベテランを第3GKとして1年間延長する方向で交渉に入っているという。
現在、GK陣には大きな変化の兆しがある。第2GKのアルタイ・バユンデュルは出場機会を求めて今夏に退団する可能性があるという。第1GKのアンドレ・オナナもパフォーマンスに波があり、サウジアラビア移籍の噂が絶えない。こうした中、ルベン・アモリム監督は、ヒートンの経験を守備陣の精神的支柱として評価しているようだ。
ヒートンはチェスター出身で、2002年にユナイテッドの下部組織に加入。2010年までに6度のレンタル移籍を経て退団し、その後バーンリーやアストン・ヴィラで活躍。2021年に復帰を果たしていた。ユナイテッドでの公式戦出場はわずか3試合にとどまるが、そのうち2試合は2023年カラバオカップの優勝に貢献したものである。今季は出場機会こそないものの、GK陣の精神的リーダーとして存在感を放っている。
ユナイテッドは来季に向けて新戦力候補をリストアップしているようだが、今なお不安定な守備陣を支えるピースとして、来年4月に40歳を迎えるヒートンの価値が見直されている。