インテルのゴールを守るゾマー photo/Getty Images
腕を出すのが遅れたか
先日行われたチャンピオンズリーグ準決勝1stレグのバルセロナVSインテルは、激しい撃ち合いの末3-3のドロー決着となった。
CL準決勝でこのカードといえば、2009-10シーズンの対決を思い出す人が多いだろう。
当時のバルセロナはティキ・タカが完成されており、世界最強のチームとも考えられていた。インテルは1stレグを3-1で制していたが、2ndレグでは早々に退場者を出したこともあってバルセロナの猛攻を受けた。
これを必死に耐えて決勝進出を決めたのだが、この勝利に欠かせなかったのが守護神ジュリオ・セザールだ。リオネル・メッシのコーナーギリギリのシュートを弾き出すなど、当時世界最高のGKの1人だったジュリオ・セザールが大車輪の活躍だった。
そんなジュリオ・セザールから見ると、今回3-3で引き分けたインテルの戦いには納得できないところもあったようだ。ジュリオ・セザールが注目したのは、現在インテルのゴールを守るヤン・ゾマーだ。
インテルは3-2とリードした直後に、コーナーキックの流れからバルセロナFWハフィーニャに強烈なミドルシュートを決められた。ハフィーニャのシュートは強烈だったが、ジュリオ・セザールはゾマーがもう少しうまく対応できたのではないかと考えているのだ。
「エリア外からのシュートがクロスバーに当たって、それがゾマーの背中に当たってゴールになった感じかな。外から見ていた私の見解としては、ゾマーは少し腕を出すのが遅かったように思う。ボールの軌道が見えていなかったのかもしれないが、この3失点目に関してはもう少し上手く対処できたはずだ。
やや手厳しい意見ではあるが、ゾマーの反応が少し遅れていたのも事実か。2ndレグはインテルのホームで行われるが、おそらく2ndレグでもバルセロナの猛攻を受けることになるだろう。そこではゾマーの働きも欠かせない。