喜ぶオーストラリアの選手らと落胆するサウジアラビアの選手ら photo/Getty Images
1−2で敗れる
現地時間10日に行われた2026年ワールドカップ北中米大会アジア最終予選の第10節・サウジアラビアとオーストラリアの試合は1−2でホームのサウジアラビアが敗れた。この結果、オーストラリアが6大会連続のワールドカップ出場が決定。
2位オーストラリアを3ポイント差で追う3位サウジアラビア。逆転で本大会出場権を獲得するには5点差以上での勝利が必要だった。試合は19分にFWアブドゥルラフマン・アル・アブードがゴールを決めてホームチームが先制するが、42分にMFコナー・メトカーフのゴールでオーストラリアが同点に追いつく。48分にはセットプレイから、インスイングのクロスボールにFWミッチェル・デュークが頭で合わせてオーストラリアが逆転。反撃に出るサウジアラビアは83分にPKを獲得するが、GKマシュー・ライアンにストップされPK失敗。そのまま終了し2−1でオーストラリアが勝利した。
今回のこの結果、そしてこの最終予選3勝4分3敗勝ち点13で3位という結果にサウジアラビアの国民は激怒しているという。サウジメディア『arriyadiyah』によれば、自国代表の4次予選進出が決まった後、Xにてサッカーファンの怒りが集中。試合終了から数分以内に44,800件を超える怒りの投稿が集まり、「惨めなチーム」、「 失敗した連盟」、「サウジスポーツの責任者が早急に責任を取らされることを望む」といったチーム、協会に対する批判が集まった他、試合終盤のPK失敗にも触れており、「アル・ヒラルや他のサウジアラビアのクラブの外国人選手がPKを独占していたからだ!」と失敗した理由は、普段のリーグ戦にてサウジ国内の選手にそういったチャンスが与えられていないことだと指摘する声もあったという。
また他のサウジメディアも今回の結果に落胆しており、『Kooora』はチームの打開策のない攻撃、守備の脆さ、監督の戦術の3つを指摘し、「結局、攻撃面でも守備面でもあらゆるレベルで苦戦していたチームが予選を通過することは論理的に不可能だった。何人かの主力選手の奮闘にもかかわらず、全体的な印象としてはチームは歯が立たず、大きな失望の中で予選敗退しチームの方向性と野心を取り戻すために全体的な見直しが必要だった」と述べていた。
ちなみに勝利したオーストラリアは今年に入って最終予選4連勝。3月のインドネシア戦、中国戦、先日の日本戦と勝利しており波に乗っていた状態であった。