アーノルド加入でレアルのシステムはどうなる photo/Getty Images
3-4-1-2ならスタメンに入るのは厳しいとの見方も
今夏にリヴァプールからDFトレント・アレクサンダー・アーノルドを獲得したレアル・マドリード。アーノルドの持ち味は高い攻撃性にあり、高精度のキックからチャンスを演出できる。
しかしその一方で、サイドバックとしての守備力には以前から疑問がある。それがイングランド代表でも右サイドバック1番手になりきれていない理由で、1対1の対応など守備の部分には課題があるのだ。
その部分はレアル新指揮官シャビ・アロンソも上手くケアする必要があるだろう。方法の1つとして、システムを変えることが挙げられる。
現在開催中のクラブワールドカップでは4バックでスタートしているが、グループステージ最終節のザルツブルク戦では3バックもテストしていた。アロンソはレヴァークーゼンで3バックをメインシステムとしてきただけに、レアルでも3バックをメインに据える可能性は十分に考えられる。
3バックならばアーノルドを右ウイングバックに押し上げることができ、3枚のセンターバックでアーノルドの背後をケアすることもできる。4バックの右サイドバックで起用するより、3バックの方が安定するかもしれない。
しかし、システム変更は当然ながら他の選手にも影響を与える。英『Sportbible』が気にかけているのはFWロドリゴ・ゴエスだ。
[4-3-3]ではロドリゴが右ウイングに入ることが多いが、[3-4-1-2]のシステムを採用する場合は2トップをヴィニシウス・ジュニオール、キリアン・ムバッペと争うことになり、さらにはCWCでインパクトを残しているゴンサロ・ガルシア、ブラジルの後輩FWエンドリックもいる。ライバルが多く、ロドリゴがアロンソの構想から外れることにもなるかもしれない。
ロドリゴには今夏の移籍案も噂されているが、3バックがメインとなる場合は立場が厳しいものとなるかもしれない。