ゲームメイカー不在が指摘されるレアル・マドリード トニ・クロ...の画像はこちら >>

選手達に指示を出すシャビ・アロンソ監督 photo/Getty Images

重要課題の一つ

ヴィニシウス・ジュニオールとキリアン・ムバッペの共存問題など、レアル・マドリードの新指揮官に就任したシャビ・アロンソ監督は、無冠に終わった昨シーズンからのチーム再建に向けて多くの課題に取り組まなければならない。

ゲームメイカーの固定も、シャビ・アロンソ監督が早急に着手すべき重要課題の一つだろう。

クラブワールドカップではアルダ・ギュレルが本来のポジションよりも一列低い守備的ミッドフィールダーの位置で起用されて攻撃の組み立て役を担ったが、今後も彼に司令塔のタスクを任せるのか、他の選手をテストするのか、あるいは新戦力の獲得で補うのかといったことについて指揮官は決断する必要に迫られている。

レアルのOBで昨年夏に現役を引退したトニ・クロース氏も古巣の司令塔不在を気にかけている。

スペイン紙『El País』の取材に応じたクロース氏は、「僕はマドリディスタ。だから他のサポーターと同様に昨シーズンは簡単なシーズンではなかったと感じている」とコメント。さらに昨シーズンのチーム成績が振るわなかったことについて、「『トニ・クロースがいなくなったからだ』と多くの人々が言っていたけど、僕の引退自体はクラブ内でスムーズに進んだ。だからそういう言い方はやめてほしい」と自身の引退によるチーム力の低下を否定したが、その一方でゲームメイカーの重要性も指摘している。

「セントラルミッドフィールダーは現代サッカーで極めて重要な役割を担っている。ロドリがいなくなった後のマンチェスター・シティで何が起きたのかを見てほしい。そのポジションが欠けると、チームの中心的存在がいなくなってしまう」

果たしてシャビ・アロンソ監督は、このゲームメイカー問題についてどのような解決策を提示するつもりなのだろうか。

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