ウォルトマデを中心に選手が育っているシュツットガルト photo/Getty Images
ヘーネスの手腕も巧み
この6月にはドイツ代表デビューも果たし、現在ではバイエルンの補強ターゲットにもなっているシュツットガルトFWニック・ウォルトマデ。
ウォルトマデのポテンシャルは高いのはもちろんだが、それを巧みに引き出してきたシュツットガルト指揮官セバスティアン・ヘーネスの手腕も見逃せない。
その中でも注目すべきは若手選手の育成で、ウォルトマデ以外にもGKアレクサンダー・ニューベル、DFヴァルデマール・アントン(現ドルトムント)、マクシミリアン・ミッテルシュテット、MFクリス・ヒューリッヒ、アンジェロ・スティラー、FWジェイミー・ルウェリングなど、ヘーネスの指導を受けた後にドイツ代表デビューを果たしている選手がいる。
ブンデスリーガ公式もヘーネスの手腕を絶賛しているが、ヘーネスは過去のインタビューで選手のスタイルとチームスタイルのバランスを取っていくことが重要だと語っていた。
「ギラシ、ヒューリッヒ、ニューベルなど、チームの成功は常に個人の成功をベースにしていると信じている。しかし個々の成長とは別に、チーム内のメンタリティが重要でもある。いかにリーダーシップを発揮し、コミュニケーションを取っていくかだ。重要なのは全体像であり、プレイスタイル、選手が心地よく強みを発揮できるポジションに就かせることだ」
シュツットガルトではチームスタイルと個人の成長が上手く融合しており、それが次々とドイツ代表選手を生み出す秘訣となっている。シュツットガルトを高みへ導くヘーネスも名将候補の1人と言えそうだ。