ニューカッスルのイサク Photo/Getty Images
ラシュフォード売却で予算確保も
マンチェスター・ユナイテッドが、ニューカッスル・ユナイテッド所属のアレクサンダー・イサク獲得レースから撤退したという。『ESPN』によれば、同クラブはすでに代替案として3人のストライカーをリストアップし、現実的な補強へと方針を切り替えていると伝えられている。
スウェーデン代表FWイサクはクラブに対して退団希望を伝えたとされ、ニューカッスルはその意向を把握している模様である。しかしながら、移籍金は1億5000万ポンドにも達する可能性があり、ユナイテッド側はこの巨額を今夏に用意することは不可能と判断。獲得レースから事実上の撤退を表明したようだ。
一方で、候補に挙がっているのがオリー・ワトキンス、ランダル・コロ・ムアニ、ドゥシャン・ヴラホヴィッチの3名である。
ワトキンスに関しては、今冬にアーセナルが6000万ポンドでオファーを出したものの、ヴィラ側は即座に拒否しており、今回のユナイテッドからの打診に対しても「非売品」の姿勢を貫いているという。
コロ・ムアニは比較的現実的な選択肢とされ、PSGは再びレンタルでの放出も検討しているとのこと。昨季はユヴェントスに期限付き移籍しており、パリ側は買い取り義務付きのローンでの売却に前向きとみられている。完全移籍となれば、移籍金はおよそ5000万ユーロに達する見通しだ。
ヴラホヴィッチもまた、現在の所属クラブが売却を希望する選手の一人である。ユヴェントスは契約が残り1年となったセルビア代表FWを今夏中に放出したい考えだが、選手本人は契約満了まで残留する意向を示しているとされ、交渉の行方は不透明である。
ラシュフォードのバルセロナ移籍によって一部の資金的余裕が生まれたユナイテッドだが、それでも大型補強にはさらなる「放出」が不可欠な状況。すでにマテウス・クーニャやブライアン・ムベウモといった選手に多額を費やしており、今後の動きは限られたリソースの中で慎重に行われる必要がある。