リヴァプールでプレイするグラフェンベルフ photo/Getty Images
ここ最近は守備面が不安定
昨季安定した戦いでプレミアリーグを制したリヴァプールだが、今季の立ち上がりは守備面が気にかかる。リーグ開幕前に行われたクリスタル・パレスとのコミュニティ・シールドでは2-2からPK戦の末に敗れ、プレミア開幕戦となったボーンマス戦では2点のリードを守れず一時2-2に追いつかれてしまった。
スマートな戦いとは言えず、今夏のプレシーズンマッチでもミランに2-4で敗れるなど失点は目立っていた。ここから25日にはプレミア第2節でニューカッスル、31日には優勝を争うアーセナルとの戦いが予定されており、今の守備力では不安もある。
しかし『The Athletic』は、そこまで深刻に考える必要もないのではと主張する。理由がMFライアン・グラフェンベルフの存在だ。
グラフェンベルフは昨季の最終戦でレッドカードを受けたため、今季開幕戦のボーンマス戦は出場停止となっていた。昨季グラフェンベルフは中盤の底で大ブレイクすることになり、その重要性は誰もが理解している。
同メディアは攻守を繋ぐグラフェンベルフさえ戻れば、チームの守備も安定するはずと楽観視している。
「グラフェンベルフは守備と攻撃を融合させる術を熟知している。中盤で相手をマークしつつ、サイドバックやセンターバックをサポートする彼のプレイは過小評価されているかもしれない。強力な守備的MFの重要性は、ロドリの離脱からマンチェスター・シティが失速した昨季で明らかになっていて、グラフェンベルフの台頭はアルネ・スロットの成功のベースになっている」
「昨季のグラフェンベルフはリーグでMF最多となる60回のインターセプト、チーム最多となる193回のボール奪取を記録した。そこにマクアリスターを加え、スロットはこの2人をチームのコントロール役として並べる布陣を好んでいる。もしグラフェンベルフが今季最初の2試合に出場していたら、リヴァプールは攻守の連携ではるかに安定したプレイが出来ていたはずだ」
逆に言えばグラフェンベルフが離脱するようなことがあれば大ピンチとなるが、今季もグラフェンベルフはフル稼働できるだろうか。