リヴァプールで活躍するングモハ photo/Getty images
目標はバロンドール
リヴァプールの神童リオ・ングモハが、プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッド戦で劇的な決勝ゴールを決め、世界にその名を轟かせた。16歳361日でのゴールは、ウェイン・ルーニー氏に次ぐプレミアリーグ史上4番目の年少記録となる。
ングモハはわずか4歳でサッカーを始め、ウェストハムやアーセナルでプレイした経歴を持つ。アーセナルではティエリ・アンリ氏らと練習する機会もあったが、9歳でチェルシーのアカデミーに加入。その後、ライバルであるリヴァプールに引き抜かれた。
輝かしい経歴を誇るングモハだが、各クラブのアカデミーでの経験だけが彼を成長させたわけではない。イースト・ロンドンのニューハム地区で生まれた彼は、地元の5人制サッカー場で腕を磨いてきた。コンパクトなピッチではフルサイズのフィールド以上に技術とボールコントロールが重視される環境であり、そこで培った経験が、年齢を超えた技術へと結びついたのだという。
チェルシーの元ユースコーチ、ソール・イサクソン・ハースト氏は、ングモハについて「ボールの扱いが巧みで、誰も奪えなかった」と評した。さらに「デッドボールからのシュート能力も抜群だ」とその才能を称えている。
ングモハ自身は以前「心からバロンドールを受賞できると信じている。サッカー史上最高の選手の一人として認められたい」と語っていた。今節の活躍は、彼が自身の掲げる高い目標に向かい、決してチャンスを逃さない選手であることを示している。