学校の先生に対して、「アタリ・ハズレ」と区別するのは気が引けるものですが、子供や親は先生に期待と不安を感じています。そういった感情が「アタリ・ハズレ」の二択に表現されているようです。
新学期が無事スタートしても、「今年度は評判の良くない先生に当たった!」と悩む保護者も多いことでしょう。子供の担任がハズレの先生になった場合、例年以上に学校生活や家庭での様子に気をつけることが大切です。
その一方で、周囲のママさんから聞いていたよりひどくないケースもあるので、情報を鵜呑みにせず1カ月ほど見守ってみましょう。先生のアタリ・ハズレがどの親子にも共通するとは限りません。親がイマイチと感じていも子供にとってはアタリ、という先生もいるのです。
そこで今回は、子供にとってハズレな先生の特徴や対処法をご紹介していきます。親は直接先生と顔を会わす機会は限られていますが、子供を通じて聞かされる先生の特徴からアタリ・ハズレが分かるはずです。
■新しい担任の先生が我が子にとってどうかを知って対策をしよう!
それでは、子供がハズレと感じる先生の特徴と親の対処法を見ていきましょう。
特徴1. 生徒の好き嫌いがはっきりしている
子供から見てハズレの先生は、多くの場合生徒の好き嫌いがはっきりしている特徴があります。「Aちゃんにはいつも甘いのに、Bちゃんには厳しい」といった先生の温度差を、低学年の子供でも敏感に察知するものです。こういう特徴の先生は高学年になればなるほど子供の心を掴むことは難しくなります。
対処法1. 人間にはどうしても苦手なタイプがいると話し合う
子供から「先生は好き嫌いが激しい」という言葉が出てきたら、どんな人でも苦手なタイプがいることを説明しましょう。
特徴2. 学習指導が極端
筆者自身の体験談です。第二子が1年生の時の学年主任が、10人のママさんがいたら全員が「ハズレ」と言う、学級崩壊を何度も招いた先生でした。学年全体で他学年の1年時に比べて学習指導がとにかく甘く、子供たちも「小学校の勉強は楽だな」と勘違いしてしまいました。
その対極にある、大量の宿題を出す学習指導が厳しめな先生も生徒の習い事などを考えていおらず、子供にとってはハズレの先生と言えます。
対処法2. 学習指導が甘い時は家庭で補う・厳しい時は連絡帳を使う
学習指導が甘い時は家庭でドリルや問題集を購入して補うようにしましょう。公文や学研に通わせてみてもいいでしょう。将来的に中学受験を考えている場合は、子供に小学校の勉強は最低限のものであって、プラスアルファは自力で付けていくしかないと明言するのも手です。
学習指導が厳しい時は、連絡帳に「習い事があるため、毎日大量の宿題をこなす時間がありません」と率直な意見を書きましょう。その際は「先生がしっかりと学んだことの定着をしてもらおうとお考えなのは理解しておりますが」と冒頭に一筆加えておくと角が立たないのでおすすめです。
特徴3. 問題が起きても事なかれ主義でまとめようとする
クラス内でもめ事があっても、問題解決をしようとせず「誰とでも仲良くなろう」「あれは解決済み」と、何もなかったように流す先生は、子供から信頼されることはありません。低学年はそれでも通用するかもしれませんが、中学年以降は「先生は生徒の問題に向き合ってくれない」と捉えるようになるのです。
対処法3. 問題をなかったことにする弊害を話し合う
担任の先生が事なかれ主義なら、問題が起きてもなかったことにしたり隠ぺいすることのデメリットを家庭で話し合いましょう。事実をうやむやにすると、また同じようなことに直面した時に乗り越えようとする気持ちが湧いてきません。
学校は集団生活を学ぶ場所でもあり、子供の問題解決能力を伸ばす場所でもあると子供に言い聞かせるのもいいでしょう。子供からの訴えに、「先生はケンカを避けたいのかな」など、先生へのストレートな悪口にならないような言い方をしておくことがポイントです。
■まとめ
新学年の担任の先生がどのようなタイプなのか親子共々気になるのは自然なことです。しかし、先生のアタリとハズレは親と子とでは異なることがあります。たとえ周囲のママ友から評判が悪い先生になったとしても、1カ月は様子を見ることをおすすめします。「思っていた以上に良い先生」ということもあるのです。
1カ月見守ったけれどやはりハズレの先生、という時でも子供の前で先生の悪口を言うことは避けましょう。親の気持ちを子供は敏感に察知し、先生を見下すようになるかもしれません。