たとえ収入が低くても、工夫次第で貯金をすることは十分可能です。継続して取り組んでいけば、1年で100万円を貯められる可能性もあるでしょう。

そこで今回は、手取り額が少ない人にこそ知ってほしい貯金のヒントをお伝えします!



■日本の貯金事情



「知るぽると」が公表した「家計の金融行動に関する世論調査( https://www.shiruporuto.jp/public/data/survey/yoron/tanshin/2018/pdf/yoront18.pdf )」[単身世帯調査](2018年)の結果、金融資産の保有額の平均は744万円、うち預貯金は310万円と分かりました。なお、この中には金融資産をもっていない世帯が38.6%も存在しています。



金融資産を持っている世帯だけでみると、金融資産の平均値は1234万円、うち預貯金は515万円にアップします。金融資産の有無による差を比較すると、「早く金融資産がない状況から抜け出さねば」と感じさせられますね。



■貯金計画を立ててみよう



「とりあえず貯金していこう」とだけ考えていると、気が付けば貯金から足が遠のいていた…なんて状況に陥りやすくなってしまいます。継続的に貯金に取り組めるため、「貯金計画」を立てることから始めてみましょう。



ポイントは、長期間先だけでなく短期間の目標も考えておくこと。長期的な目標は、モチベーションを高めるために「いくら貯めるか」より「何のために貯めるのか」を意識しておきましょう。「マイホームで暮らす自分」「老後に旅行を楽しんでいる自分」など、自分の理想の姿を思い浮かべながら考えてみてください。



また、定年を基準にする場合は「何歳を定年とするか」もあわせて決めておきましょう。本来より早めにリタイアしたい、定年退職後も自営業を営みたいなど、自分の老後の生活をイメージしてみてくださいね。



■貯金がうまくいかないときの対処法



貯金に取り組んでいるうちに、ペースが落ちてしまうこともあるでしょう。

そんなときは、原因にあわせた対処をする必要があります。貯金がうまくいっていないと感じたら、次の方法を試してみましょう。



目標が高すぎて追いつかない

もともと設定していた目標が高すぎると、毎月の収入では追いつかなくなってしまいます。本来のペースで貯金ができていないと感じると、「もう貯金はいいや」と投げ出したくなってしまうこともあるでしょう。



そんなときは、目標にしているペースは一旦横に置いておき、少額ずつの貯金を続けてみてください。ある程度貯金の流れが掴めてきたら、だんだん金額を引き上げていきます。いきなりハイペースで貯めていくのは誰だって厳しいので、焦らずじっくり取り組むことが大切です。



生活費だけで精一杯

生活費だけでギリギリの状態という方は、固定費を抑える工夫をしてみましょう。光熱費のプランを変更してみる、格安スマホに乗り換えてみる、スマホやネット回線のオプションを見直してみるなど、節約できる項目を探してみてください。



また、収入を増やす取り組みも重要です。給料がなかなか上がりそうにない場合は、副業なども視野に入れておきましょう。



浪費癖がある

ついお金を使い過ぎてしまう方は、自分の浪費癖を詳しく分析してみましょう。どういう状況でお金を使い過ぎているのかが分かったら、その原因に対するルールを決めます。



「飲み会代が多いから、来月からは月に3回までにする」「お菓子代がかさむから、購入は週に1回までにする」など、上限を決めて支出をコントロールしてみてください。



■まとめ



1年間で100万円を貯めることができたら、マイホームやマイカーの資金にしたり、行きたかった場所に旅行をしたり、理想の老後生活を送ることができます。「夢を実現させるための貯金」と思えば、自然とやる気も高まってくるはず。収入と支出の状況を加味したうえで貯金計画を立て、無理なく続けられるペースで取り組んでくださいね。