■<就活企業研究シリーズ>企業業績、従業員数、給与と最近の株価
シリーズでお伝えしている「就活企業研究シリーズ」。最新のデータを参考に、慶應義塾大学文学部の卒業生が就職する就職先人数が上位企業ランキング及びその上場企業1社についてピックアップをし、有価証券報告書( https://www.mufg.jp/dam/ir/report/security_report/pdf/yu_bk19.pdf )をもとに過去5年間の業績動向、従業員数、年間平均給与や最近1年間の株価動向について見ていきましょう。
■慶應義塾大学文学部の卒業生が就職する上位企業ランキング
慶應義塾大学が発表した2019年4月現在の同大学文学部を卒業した就職人数が4人以上の上位就職先は以下の通りです。
- 三菱UFJ銀行:13人(13人)
- 東京海上日動火災保険:10人(8人)
- みずほ銀行:9人(5人)
- 慶応義塾:7人(6人)
- 三井住友海上火災保険:7人(6人)
- 富士通:7人(4人)
- SMBC日興証券:6人(4人)
- 楽天:6人(5人)
- 三井住友銀行:6人(5人)
- 三井住友信託銀行:6人(4人)
- 全日本空輸:6人(6人)
- 第一生命保険:6人(6人)
- 東京都:6人(5人)
- 東日本電信電話:6人(3人)
- 日本放送協会:6人(4人)
- KDDI:5人(5人)
- エヌ・ティ・ティ・データ:5人(5人)
- エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ:4人(4人)
- サントリーホールディングス:4人(3人)
- ソフトバンク:4人(3人)
- りそなホールディングス:4人(3人)
- 学校法人神戸学園:4人(2人)
- 三井不動産リアルティ:4人(4人)
- 日本航空:4人(4人)
- 日本生命保険相互会社:4人(4人)
- 博報堂:4人(3人)
※カッコ内は女子で内数
■就職先企業の業績、従業員数、給与と最近の株価
さて、上位就職先企業の中から、特徴的な企業の業績動向や従業員数、給与とともに最近の株価を見ていきましょう。
三菱UFJ銀行
同社の過去5年の業績動向を見ていきましょう。
投資家が注目する親会社株主に帰属する当期純利益は、2015年3月期は7316億円、2016年3月期は6858億円、2017年3月期は6899億円、2018年3月期は5752億円、2019年3月期は6124億円で、安定した利益を確保しています。
では、同社の従業員数や給料はどうなっているのでしょうか。
連結の従業員数は8万7876人。また、単体の従業員数は3万3524人で平均年間給与は771.5万円となっています。平均年齢は38.1歳です。
最後に同社の過去1年の株価動向について見てみましょう。
同社の金融持株会社である三菱UFJフィナンシャル・グループの株価を見ると、過去1年は、昨年の夏から秋にかけて700円を超えていましたが、現在は500円台の株価水準となっています(2019年8月現在)。
三菱UFJフィナンシャル・グループの過去1年の株価推移

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■まとめにかえて
ここでお示ししたランキングや企業が必ずしも学生の人気ランキング順というわけではありません。
積極的に採用する企業が結果として上位就職先企業となっている側面もあります。ただ、学生が就職を希望しないことには最終的には就職先にはなりません。
最後に、企業研究をする際には、今回参考したような有価証券報告書や決算説明会資料なども参考にするとよいでしょう。決算説明会資料はどの投資家にもわかるように説明がされていることも多く、学生にとっても有益な資料といえます。決算説明会資料はアニュアルレポートほど堅苦しくなく、事業ごとの業績が分かりやすい資料といえます。
【参考資料】
慶應義塾大学「慶應義塾大学 2018年度 上位就職先企業(3名以上上位20社)」( http://www.gakuji.keio.ac.jp/life/shinro/3946mc0000003d8t-att/1_joi_2018.pdf )