2019年7月29日、「ソニー損保保険株式会社」は「2019年 お盆の帰省に関する調査( https://from.sonysonpo.co.jp/topics/pr/2019/07/20190729_01.html )」を実施。20代~50代の男女1,000名を対象とする本調査によると、お盆休み日数の平均は5.2日、最大9日間も休む人は全体の22.9%に昇ります。



そんな2019年のお盆休みですが、親戚の子どもや孫に渡すお小遣い、「お盆玉」を用意している方もいるのでは?今回は、“お年玉の夏バージョン”といえるお盆玉の特徴と相場をご紹介します。



■お盆玉とは?



ここ数年で全国的に広まりを見せている、お年玉ならぬお盆玉。お盆休み中に帰省してきた親戚の子どもや孫にお小遣いをあげる新しい文化です。“新しい”とはいえ、元々は東北地方、ひいては山形県に古くから根付く風習でした。筆者は岩手県出身であり、子どもの頃に盆小遣いをもらうのが一般的でしたが、全国ではそれが「当たり前ではない」と知ったのは最近のことです。



そもそも、お盆玉という言葉が登場したのは、2010年頃の話。ご祝儀袋やポチ袋などの製造・販売を手がける「株式会社マルアイ(山梨県)」が、お盆玉と書かれた夏らしいデザインのポチ袋を発売します。「またおいでよ」「宿題を頑張れ」など、メッセージ入りの商品もラインナップしました。



当初は中々売れず、「お盆に小遣いをあげる必要なんてある?」と反発の声さえありましたが、全国各地の郵便局でお盆玉袋の販売がスタートした2014年に状況は一変。お盆玉袋の売り上げは右肩上がりで伸び、比例して認知度も向上していきました。詳しくは後述するものの、お盆玉がお年玉と同じ“常識”となるのは、時間の問題かもしれません。



■32.3%の男女が「お盆玉を用意する」



「2019年 お盆の帰省に関する調査」によると、32.3%の男女が「お盆玉を用意する」と回答しました。

具体的に用意する金額は、以下の通り。なお、複数人に渡す場合は、1人あたりの金額で集計しています。



【お盆玉の相場】
・20,000円以上:16.7%
・10,000円~20,000円未満:19.8%
・5,000円~10,000円未満:26.0%
・3,000円未満:23.8%



子ども1人あたりの平均支出額は9,984円に。その内「3,000円未満」および「5,000円~10,000円未満」がやや多い印象です。いずれにせよ、子どもの人数が多いほど、出費がかさむのはいうまでもありません。お財布事情によっては、人数に応じて金額を調整する必要もありそうです。



■学年別で金額を変えるのも



ここで、正月に用意するお年玉の現況も見ていきましょう。「住信SBIネット銀行株式会社」が実施した「お年玉に関する意識調査 2019」において、「お年玉を用意する」と答えた人は67.3%でした。この数字を鑑みるに、お盆玉を用意する人は、未だ少数派であることがわかります。



また平均支出額は26,166円(複数人に渡す場合を含む)。子ども1人あたりの相場は未調査ですが、以下のような結果が出ています。



【お年玉の相場(学年別)】
・高校生:10,000円以下
・中学生:5,000円~10,000円以下
・小学校高学年:5,000円以下
・小学校低学年:3,000円以下
・未就学児:1,000円以下



お盆玉の金額で悩んでいる方は、このように学年別で考えるのも手です。

しかしながら、家族間・親族間のルールもあるはず。上記は参考程度に留め、どれだけの支出が発生するか、事前に計算しておくことをおすすめします。意外と侮れない金額になるかもしれませんよ。



■まとめ



お盆玉を用意する人の割合は、全体の3割程度です。お年玉ほど広まっていないのも理由にあげられますが、そもそも「お年玉だけで十分でしょ」と考える人は少なくありません。大人目線でいうと、お盆玉に関しては賛否両論なのです。



とはいえ、もし親戚の子どもや孫がお盆玉を楽しみにしていたら……用意せざるを得ない状況になるのかも。連休中は、何かと出費が増えるもの。無理のない範囲でお盆玉の用意を検討したいものです。



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