■【東京株式市場】 2019年8月28日



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■株式市場の振り返り-日経平均株価は小幅続伸、膠着感が強まり大きな値動きなし



2019年8月28日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)



  • 日経平均株価 20,479円(+23円、+0.1%) 小幅続伸
  • TOPIX 1,490.3(+0.6、+0.04%) わずかに続伸
  • 東証マザーズ株価指数 840.6(▲12.0、▲1.4%) 3日続落

東証1部上場銘柄の概況



  • 値上がり銘柄数:815、値下がり銘柄数:1,220、変わらず:116
  • 値上がり業種数:15、値下がり業種数:18
  • 年初来高値更新銘柄数:24、年初来安値更新銘柄数:137

東証1部の出来高は9億5,799万株、売買代金は1兆6,159億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。特段のニュースがない中で、様子見スタンスが継続されました。

売買代金は11日連続で2兆円を下る厳しい薄商いが続いています。



そのような中、日経平均株価は膠着感の強い値動きとなりました。前場の序盤に一時▲22円安となった約30分後には一時+55円高まで切り返しましたが、その後は目立った動きもなく引けています。小幅続伸とはなったものの、日中の値幅(高値と安値の差)は約78円という非常に狭いレンジ内の展開でした。



なお、TOPIXも同じような値動きでわずかに上昇して終わっています。



■東証マザーズ株価指数は3日続落、売買代金は16日連続で1,000億円割れ



東証マザーズの出来高は6,826万株、売買代金859億円となり、いずれも前日より増加しました。前日よりは増えたものの、個人投資家の物色意欲が停滞しており、売買代金は16日連続で1,000億円を下回っています。



さらに、一部の投げ売りが止まらず、株価指数は3日続落となりました。900ポイント回復どころか、800ポイント割れの可能性も出てきています。いずれにせよ、今後の展開は個人投資家の投資マインド回復次第と言えそうです。



■携帯通信子会社が行政指導の楽天が急落して6日続落、スクエニHDなどゲーム株が高い



個別銘柄では、通信株で大きく明暗が分かれました。



傘下の携帯通信子会社の基地局整備遅れに関して3度目の行政指導を受けた楽天(4755)への売りが止まず、一時▲7%安に迫る急落となって6日続落となりました。



一方、“他人の不幸は蜜の味”ではないですが、同事業で先行するKDDI(9433)とNTTドコモ(9437)が大幅上昇となり、ソフトバンクグループ(9984)も小幅高で引けています。また、日本電信電話(9432)も大幅高となりました。



その他では、ゲーム関連株への物色が続き、任天堂(7974)が堅調に推移し、スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)とバンダイナムコホールディングス(7832)は揃って年初来高値を更新しました。



また、中国での消費回復期待等から化粧品株も買われ、コーセー(4922)が一時+5%高に迫る急騰となり、資生堂(4911)も大幅高となっています。



なお、前日に値を下げた三菱地所(8802)や住友不動産(8830)など不動産株は総じて大幅反発となったのが目を引きました。



新興市場(東証マザーズ)では、前日にストップ安の暴落となったアンジェス(4563)が、ストップ安こそ免れたものの連日の暴落となり、その余波を受ける形で窪田製薬ホールディングス(4596)、サンバイオ(4592)、そーせいグループ(4565)など他の医療バイオ株も大幅安となりました。



一方、手間いらず(2477)が急騰して連日の年初来高値更新となり、メルカリ(4385)も久々の大幅高となっています。



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