1986年に男女雇用機会均等法が施行されて、早30年以上。セクハラが問題とされ、企業や団体でのセミナーも盛んに行われているここ最近でも、まだまだ男性中心の社会で嫌な思いをする女性が多いものです。



今回は今もなおはびこる女性蔑視発言や、男性の無神経な言動などのエピソードをシチュエーション別にご紹介します。



■シチュエーション1.職場編



男性との格差や男性社会に対する不満を持つシチュエーション・ナンバー1といえば職場。中でも待遇の差や上司からのセクハラ発言は数え切れないほどあるようです。



エピソード1.給料の格差にがっかり

学歴が同じ同期入社でも、男性社員と女性社員では給料に格差があるということは多いですよね。今年の春に大卒で入社した女性Aさんがこの疑問を職場で口にしたところ、男性の上司や先輩から「女の子は転勤がほとんどないし、事務職なら残業もないんだから、それくらい我慢したら」「女性の方が優遇されていると思うよ」と言われてしまったそう。



Aさんは「転職がないというのは自分がお願いしたわけではないし、残業が少ないからといって基本給が少ないのは納得いかない」とモヤモヤしてしまったそうです。



エピソード2.メイクってマストなの?

敏感肌のBさんは内勤で社外の人とほとんど顔をあわせることがない勤務環境。そのため肌の調子が悪いときには、メイクを薄くしています。

そんな肌の調子が悪かったある日、他の部署の男性社員から「女の子なんだから、メイクくらいちゃんとしなよ」と言われてしまいました。



Bさんは肌の調子が悪くても顔色がよく見えるようにと、基礎のメイクはしているのにと落ち込んでしまったそう。



エピソード3.色気を使って契約を取れってこと?

営業職のCさんはなかなか業績が上がらなくて悩んでいました。そんな悩みを男性の上司に話したところ、「パンツスーツばかりだからじゃない?スカートで足を出したら契約も取れるかもよ」と言われ、びっくり。



真剣に相談したのにそんな答えなの?と、上司の無神経さにあきれてしまいました。



■シチュエーション2.終業後のお付き合い編



仕事が終わってからも女性たちが男性社会に不満を持つことは多いもの。とくに無礼講になりやすいお酒の席や、開放感のある社員旅行などのシチュエーションは要注意です。



エピソード1.お酌は女性社員の役割?

新しい年を迎え楽しい気分だったDさんが「これだから男性社会って!」と憤慨したのは、会社をあげての新年会の最中。同期で仲のいい女性と楽しく話していたら、上司に「Dさん、ついてきて」と言われました。



素直について行ったDさんを待ち構えていたのは、年配の男性役員へのお酌役。昭和の時代を生きてきた年配の男性たちは、飲み会のお酌は女性の役割と思っている人も多く、同じ経験がある人も多いのではないでしょうか。



エピソード2.飲み会でもセクハラはセクハラ!

決算後の「お疲れ様飲み会」でセクハラ被害にあったのは、事務職のEさん。決算のあとの飲み会ということで、いつもは交流のない部署の人たちも多く盛り上がっていた飲み会の席で、無礼講だからいいと思ったのか、男性社員から「彼はいるの?」「結婚はしないの?」と質問攻めにあってしまいました。



職場ではないけれど、セクハラはセクハラ。同じ年代の男性社員には聞かないのに、女性の自分にだけ聞くなんて…。

楽しかった飲み会が台無しになってしまったのだそうです。



エピソード3.女性だけが浴衣着用厳守?

いつもの疲れをねぎらうための社員旅行。そんな楽しい時間にも女性が不満に思うことは起きるものです。



転職をしてまもなく社員旅行に参加したFさんは、普段着で宴会の会場へと行きました。そんな彼女に不満げに話しかけてきた男性上司の一言にびっくり!「女性は浴衣着用がうちの決まり。そんな色気のない服じゃ、つまらないでしょ」とのこと。時代錯誤もはなはだしい上に、完全なセクハラ発言に開いた口がふさがらなかったそうです。



■シチュエーション3.雑談編



お昼休みなどの雑談の中にも、女性蔑視の発言は存在します。男性にとっては悪気のない言葉も、女性にはもやもやの原因になることが多いんです。



エピソード1.女性同士の付き合いが陰湿って…

お昼休みもまもなくで終わりそうな時間、女性同士のランチを楽しんで自分の席に帰ってきたGさん。ふいに話しかけてきた男性上司の発言が、「女性同士の付き合いって陰湿で大変でしょ?」というものでした。



仲のいい同僚とのランチのあとにがっかりしてしまうような言葉を投げかけられ、楽しかった気分が台無し。男性同士だって足の引っぱり合いや陰口など、相当陰湿なのに、なぜか女性同士の方が陰湿なやり取りがあると言われがちですよね。



エピソード2.男のロマンって何?

これから持ち家を建てようとしている男性の上司が、「小さくてもいいから書斎だけは絶対に作る」と断言しているのを聞いたHさん。

つい「小さくても1部屋多く作るとスペースがもったいなくないですか?」と言ってしまいました。



それを聞くと「これだから女は。男のロマンがわからないんだよ」と反論されてしまったそう。ロマンを持っているのは男性だけなのでしょうか。



■まだまだ男性中心の社会…モヤモヤしてしまうことも



男性社会って!と不満が出るようなエピソードをご紹介しましたが、いかがでしたか?こんなエピソードがなくなるような社会が理想ですが、その道のりはまだまだ遠そうです。たまには女性だけで集まって、不満を解消しつつ仕事を頑張りましょう。