消費税が10%にアップする10月1日までのカウントダウンが始まっています。
今回の増税は2014年4月1日以来。
■2014年の増税前に買われた物
前回の増税のタイミングで一体何が買われたのでしょうか。まずはYahoo!ショッピング購買データを見てみましょう。
増税の3カ月くらい前には冷蔵庫や洗濯機などの大型家電が売れ出しています。値段も高いので、増税の前後でかなり差が出てくるからだと思います。インターネットショッピングモール「楽天市場」の「かしこく・らくらく消費税増税対策」のページを見ると、大型家電に動きが出てきます。
増税1カ月くらい前になるとティッシュペーパーやシャンプーなどいずれ使う物の買いだめのため日用品が売れ出します。あとはミネラルウォーターや米など保存ができる食料品も動きました。2014年の増税のときには、すべての物が増税の対象になっていたことも関係していると思います。
でも、今回の増税では軽減税率が導入されるので、前回と同じような動きにならない可能性があります。
■軽減税率で増税されない物は?
今回の増税の特長といえば軽減税率の導入です。
軽減税率の対象品目は、酒類・外食をのぞく飲食料品、週2回以上発行される新聞です。たとえば買いだめの代表格であるミネラルウォーターは、軽減税率の対象になるので8%のまま。あとはレトルト食品や米なども8%据え置きです。
一方、酒類(アルコール分1度以上の飲料)は軽減税率の対象外になるのでビールや日本酒などは買い置きをしていてもいいかもしれません。あとは調味料のみりんも酒類になるので消費税が10%となります。
ちょっと複雑ですが、みりん風調味料は酒類ではないので8%のままです。ちなみに、ノンアルコールビールはアルコールを含まないので、軽減税率が適用されます。
■消費税がアップしないなら慌てる必要はない
軽減税率が導入されることで、10月1日以降に買っても今と変わらない物もたくさんあります。
筆者の場合は、食料品の消費税は上がらないとわかっているので、むやみに買いだめをしようとは思っていません。一方、化粧品や日用品などこの先も使う物は2個、3個のストックがあってもいいかもしれません。
ただ、仮に1万円分の日用品を買ったとしても、消費税の差額は200円です。この200円のために細々した物が増えてしまって、片付いていないような状態になるのは嫌だなと思う気持ちもあります。
■買いだめで結局損することも
また買いだめをしても、結局使わなかったということもあります。実は筆者も時々やってしまうのですが、スーパーでまとめ買いをすると10%OFFになると言われ、食料品をまとめて買うこともあります。そういう時は、この際だからという感じで普段使わないような物をまとめ買いの中に入れてしまうことがあって…。案の定、いつまでたっても使わないで食料庫の奥に追いやられてしまっています。
今回も同じで、「まとめ買いで得できるぞ」と思っても、結局賞味期限が切れるまで保管しておくことになりそうなものは、買いだめ対象から外す必要があります。
■増税前に買うならクーポン利用を
もし増税前に買う物があるならば、クーポンなどを積極的に利用しましょう。たとえばYahoo!ショッピングや楽天市場でも割引になるクーポンが発行されています。
■その買い物、本当に必要?
筆者が9月中に買おうと思うものは、実は得にありません。生活に必要な食料品は軽減税率の対象ですし、日用品もたくさんストックしようとは思っていないです。家電も一通りそろっていますし、スマホやパソコンも問題なし。ちなみに家電は新製品が出るタイミングで型遅れを狙うことが多いので、増税前の今よりも増税した後の方が安く買えるかもしれません。
必要なのは、消費を冷静に考えることだと思います。実際に金額がいくらくらい違うのか?買った後の収納場所は?本当に使うの?など、ちゃんと見ていくと意外と駆け込み消費の必要がないかもしれないのです。実はこれは普段の生活でも使えるので、今回の増税は消費を見直すチャンスと考えることもできそうです。
【参考】
「Yahoo!ショッピング、前回増税時の購買データを元に “増税前にみんなが買った商品”を紹介する特集を本日公開( https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2019/08/08a/ )」ヤフー㈱
「かしこく・らくらく消費税増税対策( https://event.rakuten.co.jp/campaign/tax/item/?l-id=tax_pc_global_item )」楽天市場
「「消費増税」に関するアンケート調査」旅行サイト「エアトリ」調べ