独身OLのYさんは貯金が少ないのが悩み。先日、同じく独身である友人のHさんから「1年で100万円貯めた」という話を聞いたことから、ますます焦りを感じるようになりました。



そこで「節約」を決心したYさん。外食はやめ、食事はすべて自炊。クリーニングは控えて、自宅で洗えるものは自分で洗い、電気も水道も使い方に気をつけるようにしました。



しかし、我慢ばかりの生活は疲れるものです。ある日、友人から「飲みにいかない?」とのお誘いを受けたYさん。「今日ぐらいいいよね」と、ちょっと奮発して高いお店を選んでしまいました。

翌朝、お財布の中をみたYさんは大後悔。



「昨晩使ったお金のほうが、節約した金額より高いじゃん」



■これはNG! 絶対にやってはいけない節約



少しでも貯金を増やすため、日々努力している人はたくさんいらっしゃると思います。しかし、なかにはYさんのようにうまくいかないという人も。それもそのはず、節約にはNGパターンというものがあるからです。



次のような節約を、ついやってしまってはいませんか?



目標がないまま取り組む節約

目標がなくとりあえず節約をしている状態だと、途中で息切れをして投げ出してしまうばかりか、反動で一気にお金を使ってしまうことも考えられます。



まずは何のために、いくら貯めたいのかを決めておきましょう。
そして、節約を始めるにはまず目標を立て、目標を達成したら節約はちょっと休憩……、と切り替えたほうが、張り合いが出てくるでしょう。



自分の可能性を狭める節約

「やりくりが厳しいから」という理由だけで自己投資をやめてしまうのはNG。専門分野を学んだり資格を取得したりすることは、自分のスキルを高めることに繋がります。結果、年収が上がることも。



自分にかかる費用を抑えたいなら、自己投資を減らすのではなく、まずは飲み会の回数を減らす、服を買う頻度を抑えるといった方法をとることをおすすめします。



人間関係に影響する節約

人への贈り物やお祝い金をケチってしまうと、あなたの品格や常識を疑われることになります。



人との付き合いには、なにかとお金が必要です。ときには、冠婚葬祭や送別会などで出費が重なって苦しいという時もあるかもしれませんが、人間関係に影響があるものについては、節約しないほうが賢明です。



■これはOK!積極的にやるべき節約



では、OKな節約とはどのようなものでしょうか?



固定費を見直す

通信費や保険といった固定費は一度削減できるとその後も継続的な節約になります。ネット代やスマートフォン代などの固定費は、自分に合ったプランにするだけで、かなり節約になることも。まずはプランの見直しをおすすめします。



保険は、保障内容の重複やオプションのつけすぎに注意しましょう。同じ保障内容であっても、団体保険のほうが安いことが多いです。もし会社で団体保険に加入できるなら、検討してみましょう。とりあえずということならば、支払保険料がお手頃なクレジットカードの団体保険や個人賠償責任保険もおすすめです。



必要な量だけを購入する

さまざまな商品において「大きいが割安」と、つい大きい方を選んでしまってはいませんか?野菜などだと「使い切れずに腐らせた」ということもありがち。自分にとって必要な量を購入した方が結果的に無駄を減らし、節約につながります。



■食費、買い物、お金の管理で無駄遣いが減る行動リスト



節約をしたいなら、無駄遣いを減らすのも方法のひとつ。あなたは、知らず知らずに無駄遣いをしていませんか?



食費編

疲れていると、「もう外食にしよう」とか「コンビニで買えばいいか」という発想になりがちですが、それでは無駄遣いが減りません。ひと手間かけて、カット野菜を使った焼きそばや、茹でてレトルトソースをかけただけのパスタなど、簡単にできるものを選ぶだけでも出費をぐっと抑えることができます。



お買い物編

欲しい物が見つかった場合勢いで買わず、本当にいま買うべきものなのか、いったん時間をおいて考えましょう。
また、なんとなく定期購入しているお化粧品やサプリメント。使わずにたまっていたら要注意です。1度見直してみてはいかがでしょうか。



お金の管理編

日々使うお金は週単位で予算を立て、予算内でやりくりするのがおすすめ。予算をオーバーした場合、赤字分のリカバリーは次の週から減らすのがポイント。
これなら、お財布の中身は常に「〇〇円くらい入っている」とわかるので、無駄遣い防止に役立ちます。



■まとめ



いかがでしたか?Yさんのような節約によるリバウンドを繰り返していては、貯まるものも貯まりません。節約に取り組もうと決めたら、まずはなくても大丈夫な「無駄」を省くことが先決。我慢をするのはそのあと、と考えたほうが、効率のよい節約ができるかもしれませんね。