「お金持ちにはお金が集まる」とよく言われますが、お金持ちだからといって好き放題にお金を使う人は実は少ないのです。必要な時には惜しみなく使いますが、必要ないと思うものにムダ遣いすることはありません。



お金持ちが絶対にしないお金の使い方とは何でしょうか? また、何にお金を使うのかという視点もあわせてみていきます。



■お金持ちがしないお金の使い方は?



安いからという理由で物を買う

「安物買いの銭失い」ということわざがあるように、安く買えてもすぐに壊れてしまったら意味がありませんよね。また、安いという理由で本当は必要ないものまで購入した結果、不用品で部屋があふれかえってしまうということもあるかもしれません。



「でも、お金持ちなら高いものを買うのは当然でしょ?」と思う方も多いでしょう。ただ、ポイントはその時の流行というだけで高い値段がついているのか、あるいは自分の子供や孫の代になっても価値が失われないようなものかを見極めること。つまり、資産価値があるかどうか吟味するというわけです。



お金持ちにならって、自分にとって本当に必要なものか、愛着を持って長く使えるものかということをよく考えて物を購入したいものです。



人間関係にかかるお金をケチる

お金持ちは人との縁を大切にするので、身近な人や必要な相手・機会には惜しみなくお金をかけます。そうすれば、ビジネスなどで人脈が広がり、結果的に自分に返ってくるということを知っているからです。



たとえば、感謝の印に贈り物をしたり、逆に贈り物のお礼をするようなときにも、しかるべき質のものを選びます。また、食事会などを催す場合にも無意味なコストセーブはしないもの。変にお金を惜しむと、自分の評判を落とすことになるからです。



相手に喜んでもらうということにフォーカスして、「あの人ケチだから関わりたくない」などと思われることがないようにしたいものです。



■お金持ちがエルメスのバーキンを買うのはなぜか



資産形成アドバイザーである垣屋美智子さんの著書『使えば増える!お金の法則―ワクワクしながら資産づくり―( https://www.amazon.co.jp/gp/product/4788715910/ref=as_li_qf_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=graceblue01-22&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=4788715910&linkId=77fad6563ea9120437919a4e1f58a8de )』(時事通信社)には、お金持ちがエルメスのバーキンを選ぶ理由が書いてあります。



皆さんご存知の通り、エルメスのバーキンといえば、今では200万円はします。2000年代始めのユーロが導入された頃は30万円ほどで買えたのにも関わらず、です。



しかも、新品を購入するのは至難の技で、ふらっとお店に入った人が購入できるということはほとんどありません。特に素材や色が良いものは外商担当がお得意さまに案内してしまいまうので、店舗で見かけることはまずないといえます。



このように何年経っても「需要 >供給」の構図を維持し続けているアイテムというものは流行の移り変わりが激しいファッション業界では珍しいですが、バーキンはどんどん資産価値が高くなっているのです。



実際に、インターネットで高級バッグを再販するバッグハンター(Baghunter)の調査によると、バーキンの価格は、1984年の発売当初から一度も下落することなく、毎年その価値が約14%上昇しているとのこと。



デザインが安定していて、希少価値があり、根強い需要も世界的にあるので、この価格上昇は今後も続くと想像できます。すなわち、ここにも「資産価値」という視点があるのです。



■おわりに



一般庶民が数百万円のバーキンや高級時計などを購入するのはハードルが高いでしょう。しかし、一生モノの買い物であり、将来値上がりする可能性も考えると、下手な投資をするより価値があるかもしれません。



バーキンに限らず、お金持ちにならい、必要なもの・価値があるものを見極めて、普段から将来ムダにならないお金の使い方をすることが大切ですね。



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