保活中は、まずは保育園に入ることが目的で、その先はどうにかなるのではと思ってしまうものです。しかしいざ我が子の保育園生活が始まってみると、そこにはさまざまな落とし穴があるものです。



働くママの保育園の悩みは、いつまで続くものなのでしょうか?



■長時間保育は夢のまた夢!?「慣らし保育」に「流行病」



初めて保育園にお子さんを預けたママがまず驚くのが、「慣らし保育期間の長さ」です。多くのママやパパは、職場に復帰する一週間くらい前に顔合わせ、翌週からは夕方までのお預かりを想像するといいます。



でも、実際には預かり時間が短い慣らし保育がしばらく続き、「そんなに甘くなかった」と肩を落とすとか。また慣らし保育期間を無事終え、晴れて通常通りの保育時間をたどり着いたと思った途端に迫りくるのが流行病です。このように、職場復帰したてのママたちは多くの試練に襲われます。



・「うちの子の園の慣らし保育は2時間からスタートでした。

そんなことに気づかず、職場には『すぐには会社に行けませんが、子どもが保育園に行っている間にメールなどの対応ならできます』といってしまったため、短い慣らし保育の時間は前任とのメールのやりとりで大忙し。あっという間にお迎えの時間です。予定では夕食の支度と在宅で復帰の準備、なんて思っていたのに全然できませんでした」



・「5月から職場復帰をお願いしていたのですが、ゴールデンウイーク後、2日ほど登園した娘が溶連菌に感染。すぐさまお休みすることになってしまいました。保育園生活も疲れていたようで、なかなか全快にならない娘にヤキモキしてしまい、職場復帰は思うようにならないものだと実感しました」



・「子どもの園で手足口病が流行っていました。うちの子は少し発疹が出た程度で済んだのですが、問題は私。

大人がなるなんて想像もしておらず、かなり長いこと痛い思いをしました。知らないうちに免疫力が落ちていたようです」



大人だけで暮らしていた時には考えられないような「子どものペース」の連続は、今まで近くに子どもがいなかった人たちにとって衝撃のようです。



■保育園に行ってくれない!続く我が子の登園拒否



保育園に行かない日は、病気の時ばかりとは限りません。小さな体でママと離れる子ども達。時には「どうしても保育園に行きたくない」とダダをこねてしまうこともあります。



・「毎日楽しく保育園に通っていた息子。

ある日突然『保育園いかない』と大泣きして靴すら履いてもらえない状況に。どうやらお友達とおもちゃの取り合いをしたようで、その日は家から出ることができませんでした。



 仕方がないので会社にはお詫びの電話をし、息子と1日ゆっくり遊ぶことに。ここのところ自分も余裕がなく、息子がどんな遊びを好んでいるか把握していなかったので『そんなこともできるようになったんだね』『誰が教えてくれたの?優しい先生やお友達がたくさんいるんだね』と2人での時間をゆったりと過ごしました。



 無理やり保育園に行かせなかったことで息子はストレス解消できたのか、翌日には『昨日ママと遊んだのを先生に教えてあげる』と率先して登園することに。『いざとなったら休むという選択肢』が息子の心に余裕を与えてくれたのかなと思いました」



・「お姉ちゃんと2人で保育園に通っていた息子。

姉が小学校に上がった途端に、保育園に行くのを拒否するようになりました。それまではおしゃべりな姉から息子の園での様子を聞いていた私にとっては、息子がどうしたいのかわからない状態が続きました。



 園の先生にも相談し、姉が抜けたことで心細いのでは?という話をしていたのですが、息子の登園拒否はかなり深刻化。夫と相談し、私は一度思い切って退職してみることにしました。



 しかし園に通うのを嫌がり続ける息子。最後の手段として家族で相談し転園を決意しました。

すると息子は笑顔で新しい園に通うようになったのです。当然姉はいませんが、今までの園よりも広く、前の園より元気いっぱいのお友達と出会ったことで刺激を受けたようです。しばらくの間、また息子が登園拒否をしてしまうのではと心配していましたが、そのようなことはなく、私も再度仕事をすることができました」



大人が会社に行きたくない日があるように、子どもたちにだって行きたくない日はあります。また大人に合わない会社があるのと同様に、子どもにも合わない保育園があるようです。



毎日忙しいママたちはそんな子どもたちの変化に気づかず、休みたいと言われる度に「会社に行けなくなって困る!」と思いがちです。しかし子どもたちにも感情はありますから、そのことを思い出し対応することで突破口が見つかるかもしれません。



■まとめ



大人の社会であれば、過去の経験からある程度行動を予測できたり計画的に物事を進行することができます。しかしそれが子どものこととなると、いくら綿密な計画を立てても思うようにいかないことばかりでしょう。仕事と子育ての両立はそんなことの連続のため、辛く感じることも多いかもしれません。



子どもも、個性はさまざまです。すんなり保育園生活に馴染み、風邪もひかない子も中にはいるかもしれません。しかしたいていの子どもは、親を困らせながら大きくなっていくものです。



渦中にいると「いったいいつまでこんな生活が続くの?」と思ってしまいますよね。でも、あわただしい日はいつか終わります。その日まであまり神経質になりすぎないように、過ごしてみてくださいね。