■企業年収給与研究シリーズ
シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書( https://www.toyota-tsusho.com/ir/library/securities-report/upload_files/98th_yuho_ALL.pdf )をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。
■豊田通商の平均年間給与はいくらか
豊田通商(提出会社)の2019年3月31日時点での平均年間給与は1096.9万円と1000万円を超えています。また、従業員の平均年齢は41.9歳で40歳を上回っています。平均勤続年数は16.3年となっています。
■豊田通商の従業員数は何人か
有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2019年3月31日時点で2744名。単体で2000人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。
- 金属:429名
- グローバル部品・ロジスティクス:341名
- 自動車:288名
- 機械・エネルギー・プラントプロジェクト:320名
- 化学品・エレクトロニクス:280名
- 食料・生活産業:198名
- アフリカ:107名
- その他:781名
また、連結の従業員数は5万8565名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。
- 金属:6073名
- グローバル部品・ロジスティクス:1万1715名
- 自動車:1万1489名
- 機械・エネルギー・プラントプロジェクト:2853名
- 化学品・エレクトロニクス:6256名
- 食料・生活産業:3668名
- アフリカ:1万3861名
- その他:2650名
■過去4年の業績動向
豊田通商(連結)の業績推移についても見ておきましょう。
まず、収益ですが、過去4年をみると2016年3月期は6兆2461億円、2017年3月期は5兆7973億円、2018年3月期は6兆4910億円、2019年3月期は6兆7627億円となっています。なお、2017年3月期より国際会計基準を採用しています。
また、税引前利益については増益傾向が継続しています。2016年3月期には767億円の水準であったものが、2019年3月期には2291億円にまで増加しています。
投資家が重視する「ボトムライン」でもある当期利益又は当期損失(親会社の所有者に帰属)は、2016年3月期は192億円の損失でしたが、その後は増益傾向にあり、2019年3月期には1326億円の利益となっています。
※豊田通商の2018年3月31日時点での給与についてはこちら( https://limo.media/articles/-/7166 )
■まとめにかえて
年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。
ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。
【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について
平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。
【ご参考】有価証券報告書とは
日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。