こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。



一生懸命なのに、なぜか努力の方向がずれている人がおります。以前、婚活中の男性でモテたくて、気になる女性とのデート前に奮発して50万円前後で高級腕時計ロレックスを購入していた方がいらっしゃいました。しかし、その女性とはうまくいきませんでした。



それ以外の女性も、別に高い腕時計をしているからといって彼に興味を持ちません。それどころか、好印象を狙って50万円で時計を買ったことに対して呆れる女性ばかり。



令和の時代に、「昭和の価値観のまま婚活してしまう残念な男性」についてご紹介します。



■モテると思ってロレックスを買うズレてる男



20年前までは、ロレックス等の時計をしていると女性が注目したかもしれません。しかし、今は腕時計をしない人だって多いですし、「高級腕時計をしているから女性からの印象がいい」なんてことはない。



確かに昔は、時計や持ち物で男性の年収を見積もるしたたかな女性はおりました。見栄を張って高い時計を持つことで効果があるのは、そんな「男性をATM代わりに見る女性」にモテるぐらいでしょう。



彼がロレックスを購入したのには理由があって、昔「安物の時計をしているとモテない」「時計を買うなら一生物を」と言われたことがあったからだそうです。その話を聞いたのはいつでしょうか?
多分10年以上前だと思うのです。

そのアドバイスは今は全く通用しません。



逆に、そんな時代遅れの恋愛テクニックを信じて散財した頭が悪すぎる男性と、わざわざ家計を共にしたいまともな女性はいないでしょう。



■所有することで評価が上がったのは昭和の話



「家を建てて一人前」とか、「いい車がないとモテない」といわれたこともあったでしょう。しかし、その常識はもう時代遅れです。



今でもドライブデートは人気があります。20代の83%は「ドライブデートが好き」と答えております。デートがレンタカーでも問題がないと回答しているのは20代が52%、30代が48%、40代が44%です。若い世代ほど車を所有することへのこだわりはありません(※)。



むしろ、車好きの男性は婚活では人気がありません。「金遣いが荒い」とか「金銭感覚がずれている」ような印象を持たれがちなのです。



婚活中の男性には、LINEのアイコン写真やマッチングアプリなどの写真に車やバイクの写真は使わないようにお伝えしております。そこで決まって質問されるのが
「何の車ならいいですか?」「ベンツならいいのでしょうか?」ということ。



高い車の写真ならば、使うことで女性からの印象がいいと勘違いしているのです。仮に高級車だとしても印象が良くなることはありません。



マッチングアプリや結婚相談所の写真に、バイクにまたがった写真や車の運転席で自撮りした写真、どや顔で窓から顔を出す写真を載せているおじさんはたくさんおります。女性が見るという写真で、そういうのを選ぶセンスが「昭和」なのです。



また、持ち家の男性も婚活では不利。女性だって住む家を選びたいのに、結婚したら100%男性側に合わせなければいけないということでしょう。「家を持てば嫁が来る」という感覚が、現代から取り残されているといえるでしょう。



■ネットのマニュアルを鵜呑みにして「自分の頭で考えない」



こういう「ずれている男性」は、努力をしているのにその結果ズレたことをやっているのが残念なところです。結構、情報はたくさん集めている方の方が、そうした「ズレたこと」をやっている傾向があります。



「高い腕時計をつけている男性は仕事がデキそうでモテる」
という情報があったとします。その情報は、いつ、どんな人が何の目的で言っているのかというところまで咀嚼しないと意味がないのです。



あまり恋愛経験がないマジメで堅い30代男性がおりました。

女性との距離感をどうやって縮めたらいいか分からず困っていたそうです。そんな時に、「初対面からため口の方が、距離が縮まり女性に親近感を持ってもらえる」というモテるテクニックをYouTubeで知ったそうです。



そこで、初対面の女性にフランクに接するつもりで女性にため口で接したそうですが、女性からは「ただの上から目線の人」と思われてお断りされました。



ため口を推奨したユーチューバーは、彼よりだいぶ年下で20歳前後でした。20歳前後の若者ならば、同年代の女性にため口で話しかけたほうが距離は縮まるかもしれません。



でも30代のいい大人が初対面の人に「休みの日は何やってるの?」というより、「お休みの日はどう過ごしているのでしょうか?」と丁寧に尋ねたほうが失敗はないでしょう。



もちろん、30代40代でもフランクでそれが受け入れられる人柄の方もおります。では、自分はそういう「愛想がいいタイプ」なのでしょうか?



その情報が自分に有効なのか、そこを考えず、ただ情報だけを集めてしまう残念な男性は情報に流されすぎてしまいます。



■女性と親しくすることに慣れていない現実を受け入れる



男女に限ったことじゃないのですが、まずは自分の今の状態を「いい」「悪い」と仕分けをせずに受け入れるようにしましょう。



女性とのお付き合いや接することに慣れていないのであれば、自分を変えようとせず、まずは自分がそういう状態であることを受け入れてください。



テストで20点の人が60点を目指す勉強と、60点の人が80点を目指す勉強と、常に90点以上の人が100点を目指す勉強は全く違います。今の自分はどこでしょうか?



女性に慣れていない方が、知識だけ集めて「女ってこういうもの」と思い込み女性に接してもうまくいかないでしょう。



もし20点が60点を目指すのならば、会話や服装、デートのお店選び、誘うメール文作成などのサポートがある結婚相談所で相手探しをすべきです。



60点が80点を目指す場合ならば、女性と会ったら「女性が喜ぶお店とか知らないので、行きたいお店があったら言ってください」、「察することはできないので思うことがあれば何でも言ってください」と相手に伝えてみてはどうでしょうか。



それを格好悪いと思う女性ならばそこまでです。昔は結婚したい男の条件は「3高(高学歴、高収入、高身長)」といわれました。現代は「3低(低依存、低リスク、低姿勢)」が人気と言われております。



低姿勢に「分からないから教えてください」と言える方が優秀なのです。「女なんてどうせ〇〇なんだろう」と『女』に当てはめてしか考えられない柔軟性のない変われない人は、昭和の価値観のまま時代から取り残されていくのではないでしょうか。



【参考】
(※)「クルマでのデートのアンケート( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000276.000008705.html )」(対象:タイムズクラブ会員、方法:非公開型インターネットアンケート、期間:2017年6月23日~6月29日、有効回答者数:7,405人)パーク24㈱調べ



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