こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。
見た目が派手ではなくても、貯金できていないどころか借金がある女性はいます。今回は、見た目も質素で実家暮らしなのに、お金が貯まらない独身女性の実態についてご紹介します。
■見た目の華やかさと浪費は関係ない
先日、男性から
「結婚生活をするにあたり、おしゃれとかブランドとかにお金をかけすぎる女性は困るのですが、どうしたらそういう女性を見分けられるでしょうか?」
と質問されました。
どうもお聞きしていると、彼のイメージする「金遣いが荒い女」というのは、ブランドバッグをもって、エステ、美容、ファッションにお金を使う女性のようです。そういう女性がいないわけじゃないとは思う。
ただ、そういうステレオタイプな「金遣いが荒い女」という色眼鏡の方が危険です。ブランドバッグにおいては、最近はレンタルも人気です。そのため、ブランドとか派手なネイルで見分けようとしない方がいいでしょう。
私は何人か「貯金がない」「借金がある」という婚活女性に出会ったことがあります。もちろん、初めに貯金額なんて聞いたわけじゃないです。趣味やライフスタイルをヒヤリングして「え?」と思うことがあり掘り下げると、そういう懐具合ということが分かるのです。
確かに外見が派手な人もいたけれども、少数派。
彼女たちはなぜお金が貯まらないのでしょうか?
■アイドルが好きな人の課金はすさまじい
自分を美しくすることにお金を使わずに、何かの応援をすることで満たされてお金をつぎ込んでいるという人は男女ともに多い。
付録のバッグを使って、お化粧もしていないようにみえて、服に全くこだわりもなさそうな女性がかつてご相談に来たことがありました。「服装やメイクの見直しから」と提案したのですが、お金がないという。
何にお金をかけていたのかと言えば、「アイドル」でした。全国のライブツアーがあって、遠方のコンサートにも参加しているそうです。「場所が違うとちょっとMCが変わったりするんです!」と興奮して教えてくれました。その交通費・宿泊費もかさみます。
さらに、追っかけ仲間が課金を加速させるようです。オフ会で同じファン同士で語り合い、誰かがCDを50枚買えば自分も負けじと買うようなのです。
矢野経済研究所が1万408人を対象に行った『「オタク」に関する消費者アンケート調査( https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2047 )』
(2018年調査、対象:日本国内在住の15~69歳までの男女1万408人、方法:インターネット調査)によると、1人当り年間消費金額がもっとも多いオタクは「アイドルオタク」で、平均金額は10万3,543円でした。
彼女は今一人暮らしもして、彼氏もできました。
「たくさん課金していた昔の友達が、アイドルから顔を覚えてもらったとかはしゃいでいるのを聞いて、今は心底アホだなと思います」
と今はバランスよくアイドルも応援しつつ自分の人生も充実させています。
■「実家暮らしの女子会好き」は要注意
何かわかりやすい趣味があるわけじゃなく、何にお金を使っているか分からないのに貯まらないという女性も多い。
ずっと実家暮らしで「同級生と集まって食事をするのが」という女性は、「大したところに行っているわけじゃない」というのですが、女子会のたび1万円近く使っておりました。
どこかのショッピングセンターなどのカフェに集まり、ランチに1,100円。誰かからお土産をもらったから自分も返さなきゃと思って手土産持参で行く。手土産代2,000円。ランチのお店を出てぶらぶら歩きながら、流行のタピオカドリンク600円。ふらっと立ち寄った雑貨屋でかわいいストールを見つけて、友達に似合うか見せたら「いいんじゃない!かわいいよ」と言われて値札を見れば3,980円だったから購入。1日で7,680円使っていますが、1つ1つは大金ではないため大して使っている感覚がないのです。
こういう方の場合、部屋は物が多い汚部屋であることが多いです。高い服などは買っていないというのですが、3,980円とか2,980円という5,000円以下のプチプラ服やプチプラ雑貨を消費している自覚もなく大量に買い込んでいるのです。
捨てることが苦手な方も多く、「まだ使える」「売れるかもしれない」と言っていつまでも物を手放せない方もいる。
過去の自分と決別するつもりで、ものを処分して捨てた方は、身をもってどれだけ無駄遣いをしていたか分かってお金の使い方が変わることが多いのです。しかし、基本的に自分に甘い人が多く、女子会も断れずずるずると流されがち。
ほとんどはもう「女子」とは呼べない年齢なのですが、いつまでも女子気分で大人になれません。
■自信がない女性に多い「資格」「セミナー」「スピリチュアル」依存
自分に足りないものを、何かで埋めようとする人がハマるのが「資格」です。将来が不安で大したキャリアもないという女性が、仕事に関係がないのに「英語」や「秘書検定」などの資格取得を目指して頑張っていることがあります。
不動産会社に勤めていて仕事の幅を広げるために「宅建」を取得し、キャリアアップを目指す「資格取得」は別ですが、どのように収入を増やすか計画もなく、ただ資格を取れば収入もアップすると思って不安を埋めるために勉強しているのです。
勉強が収入アップの目的ではなく、「勉強が手段」になっているのですね。
離婚して自信がないというある女性は、コミュニケーション力を上げるために30万円でNLPの資格を取り、NLPを学んでいるときに知り合った人からあるセミナーを進められ、そこにも数十万円払って受講。セミナーで「講師になれるアドバンスコースもあるよ。
再婚を考えて、男性とうまくいきたくてご相談に来たとき、数百万円の借金がありました。
詳しく聞けば、元夫との関係が悪くなったのも、スピリチュアルやセミナーにはまったことをとがめられたからのようです。夫と話し合うべきところを、「どうせ分かってくれない」と向き合わずに相手の気持ちを占い師に聞き、スピリチュアルにすがって祈って願って幸せを引き寄せようとしておりました。
職場とは違ってセミナーで知り合った人たちは、自分を否定せず居心地がよかったそうです。
居場所欲しさにお金を払ってしまう人は貯められないでしょう。本来、それはお金で買えるものではないのです。
【参考】
『「オタク」に関する消費者アンケート調査( https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2047 )』矢野経済研究所