「結婚」――― 幸せな響きを持つ言葉ですが、この大切なライフイベントには何かとお金が必要です。ジミ婚・ハデ婚・はたまたナシ婚・・・とスタイルは人それぞれですが、実際、平均どれくらいかかるものなのでしょうか。
■結婚にかかるお金、平均費用は480万円超!
「ゼクシィ結婚トレンド調査 2019(首都圏)( https://souken.zexy.net/data/trend2019/XY_MT19_report_06shutoken.pdf )」によると、結納、婚約、挙式、披露宴、新婚旅行など一連の平均費用総額(推計値)は487.6万円とのこと。結構かかるのですね・・・。
ちなみにこの結婚費用、親や親族からの援助を受けた人は約8割いるそうです。しかし同時に、結婚に向けて2人で貯金していた人は約9割、その金額は平均で354.6万円とのこと。新しい人生に向けて、2人でしっかり貯めている様子がうかがえますね。
そこで、今回は、「結婚にまつわるお金」のデータや先輩たちの体験談をご紹介しながら、どうしたら「ムダがなく・悔いがない」ウェディングが実現できるか、考えていきたいと思います。
■「結婚式のムダづかい」 先輩花嫁の後悔エピソード
人生の大切なセレモニーである結婚式ですので、新郎新婦は「一生に一度のことだから」と言われて、つい奮発してしまうこともあります。「豪華にしたい」「省略したい」などのこだわりポイントはカップルによりさまざま。せっかく貯めた結婚資金ですから、大切に使いたいですよね。お金をかけすぎてしまった点、後悔したポイントを参考に、見直せる項目について考えてみましょう。
(1) 招待客の料理・ドリンク
「料理は親の勧めもあり、一番高いコースを選択しました。ところがお酒を飲むのが好きな人が多かったのか、手つかずの料理がたくさんあったそう」
「飲み放題プランに加えて、カクテルも選べるプランにしました。でも、思ったほど飲む人はいなかったようで・・・。
ゲストをもてなすコース料理やドリンク類は、失礼のないのようにお金をかけたいと思うもの。それでも披露宴のコースを決める際は、ブライダルフェアなどの試食会で事前リサーチを行い、招待客の性別や年齢層を考慮してしっかり検討していくことはマストのようです。
(2) 会場のデコレーション関連
「メインテーブル、ゲストテーブルの装飾だけでなく、受付やマイク、ケーキナイフなどを含めた全体の装飾プランに悩みました。一番高いコースを選んだものの、デコレーションの項目だけで約30万円に」
「各テーブルの装花は、ゲスト目の前に飾られるので、大きめで華やかな物を選びました。でも当日はグラスやお皿、カトラリーがたくさん並んで、さほど存在感はなかったみたい。スタンダードな装花でじゅうぶんだったのかも」
会場を美しく彩るデコレーションについては、新郎新婦付近のテーブルについては希望通りの豪華さで選んでいくと良さそうですが、その他のテーブルについては料理を含めた全体のバランスで判断しても大丈夫なようですね。
(3) 花嫁衣装関連
「式に向けて、10回で20万円のエステコースを契約。確かにきれいに仕上げてもらえましたが、当日のメイク担当さんも花嫁作りのプロ。
「ネイルサロンで、ウェディング用の華やかなネイルを付けてもらいました。でも手袋をはめている時間が長いし、手はほとんどテーブルの下。これならセルフネイルでよかったような…」
憧れの花嫁姿に関しては、誰でも心を動かされてしまいそう。素敵に飾りたい、お金がかかっても仕方ないかな、と思いますが、落ち着いて検討できる部分もありそうですね。
(4) 写真・DVD関連
「前撮りも含めて30ページ分で30万円ほどのアルバムを選択。仕上がりには満足ですが、とにかく大きくて分厚くて。結局シンプルなデジタルアルバムを追加で作成することになりました。
「披露宴の動画撮影を式場側にお願いしました。出来上がってみると、自分がずっと映っているのが気恥ずかしくて、ほとんど観ることはありませんでした。これなら友人に頼んで撮ってもらっても良かったかも」
写真やDVDの撮影を式場側に依頼する場合は、内容や仕上がりについては事前によく相談した方が良さそうです。
先輩花嫁が後悔している項目は色々あるようです。これから挙式を検討している方はしっかりと下調べをして、あとで後悔しなくてよい選択ができるといいですね。
■2年で500万円も!?結婚資金をきっちり貯めた貯金術
「結婚」という明確な目的ができたことで、お金を「貯める」ことを意識し始める方も多いでしょう。
(1) 家計簿が苦手なAさん
都内でメーカーのOLをしているAさんは、2年後までに2人で500万円が目標。結婚資金用に新しく通帳を作り、毎月の給与と夏冬のボーナスで積立をスタートしました。Aさんは家計簿をつけるのが苦手で、食品は週末に一週間分をまとめ買いしています。
「ちょっとした買い物」については1カ月分、決まった金額だけ交通系電子マネーにチャージして、その範囲内で使うことにしました。
(2) 結婚に向けて同居で節約したBさん
お互い一人暮らし同士だったBさんカップルは、結婚を決めてすぐに同居を開始。料理が苦手だったBさんも、簡単だけど毎日料理をするように。2人分の食費、水道光熱費や家賃などの固定費が節約できたことで、毎月の貯金額は倍増。
週末は式場のブライダルフェアや新居探しに出かけています。Bさんの彼は家電好きなので、新生活の家電選びにワクワクの様子。次第に彼の収入のみで生活費を賄えるようになり、目標額を1年ほどで達成できたといいます。
(3) 焦らずゆっくり検討中のCさん
OLのCさんは一人暮らし、彼は実家暮らしのカップルです。彼には実家暮らしを続けてもらいながら、貯金計画を立てました。彼は自発的に飲み会を減らし、Cさんも洋服代やランチ代を節約。食事も、彼女の手料理を家で食べることが多くなりました。式場や新婚旅行について焦らずじっくり検討中で、生活スタイルを組立てながら2年で目標金額に到達したそうです。
■さいごに
先輩たちの失敗談や節約エピソード、いかがでしたか?
結婚資金の平均が480万円を超えると聞くとちょっと驚く人もいるかもしれません。それでも2
人で協力しながら確実にお金を貯めていきたいですね。
結婚式に関しては、必要な部分と不要だと思う部分をしっかり見極め、満足度の高い内容で決められるといいですね。
また、結婚資金の準備をきっかけに、2人でお金の話をフランクにできる関係を作っておくこともオススメです。
結婚生活はこの先何十年も続きます。貯め方や使い方などで、共通の金銭感覚を持つことは、これから家族として生活する上で、とても大切なことですから。
【参考】
「ゼクシィ結婚トレンド調査 2019 首都圏( https://souken.zexy.net/data/trend2019/XY_MT19_report_06shutoken.pdf )」㈱リクルートマーケティングパートナーズ