出世のためには仕事ができることはもちろん、人事評価をする上層部に嫌われないことも必要です。しかし、上層部に媚を売り、気に入られようと卑屈になっていると、かえってコキ使われるだけになってしまうことも。
では、本当の意味で上層部から一目置かれる存在となれるのはどんな人なのでしょうか。上層部が高く評価したくなる人の特徴を見ていきます。
■知識が豊富で冷静な判断ができる
数多くの部下を抱え、さまざまな案件を処理しないといけない上層部は、トラブルが起きた場合に状況を把握するまで時間がかかることもあります。
そんな時、業務を進めるための豊富な知識に基づいて正確な説明ができ、冷静な判断をしてくれる部下は頼もしいと感じるでしょう。
万が一、上層部と意見が対立するようなことがあったとしても、知識を駆使して適切な説明ができるのであれば「熱意」と受け止められ、意見を受け入れてもらえる可能性もあります。
そのためには普段からの積み上げが大切。自分の担当する仕事には真剣に取り組み、自信を持って対応できるようになることが必要です。
■人の頑張りに光を当てられる
人の陰ながらの頑張りに光を当てることは、実は難しいことです。しかし、これができるとチーム全体が成果を上げられる環境づくりができるようになるのです。
たとえば、チームメンバーの成果を上層部の前で褒めると、褒められた人は嬉しく、成果を知ることができた上層部も満足に思うでしょう。
こうして一緒に働く人のモチベーションを上げることができる人は重宝されます。また、他人の努力を見つけることができる広い視野があるということも一目置かれる要素の一つです。
■部下を守りすぎず育てる
中間管理職は上層部と部下の板挟みで辛いことの多い立場でもあります。しかし、部下を手取り足取りサポートしていると、本来自分のやるべき仕事が進まず、チームとしての成果が上がらなければ評価されません。
部下に対しては「可愛い子供には旅をさせる」精神でまずは自分でやらせてみて、どうしても解決できないことがあったときには助け舟を出すというスタンスで育てる度量も必要です。
ある程度仕事を部下に任せることができれば、自分は上層部との折衝に力を注げるようになります。また、たくましい部下を育てることができればマネジメント能力の評価につながるでしょう。
■上層部を立てる気遣いができる
上層部の人たちも、部下から慕われていると実感できたら悪い気にはなりません。そうしたきっかけをつくれることも上層部から気に入られるポイントになります。
たとえば、飲み会で幹事を積極的に引き受けたり、会社の同好会の活動でも皆を引っ張って仕切ったりしつつ、上司を立てるところは立てる。「やっぱり〇〇さんがいないと!」と言ってくれる人は好かれるのです。
こうしたムードメーカーは、結果的には職場全体の雰囲気を盛り上げることができるという意味でも頼りにされるでしょう。
■おわりに
上層部に気に入られる人というのは、仕事を正確に効率よくこなすことはもちろん、同僚や後輩など、チーム全体に対する気配りができて職場を明るい雰囲気にできる人なのです。上層部にゴマすりばかりしていてもそれだけでは評価されません。