保育園、幼稚園の入園が近づき、保護者は必要な持ち物 などの準備だけでなく、「周りの子どもと上手くなじめるか?」「食べ物に好き嫌 いが多くあるが、大丈夫か?」などの不安や心配事が尽きないママも多いのではないでしょうか?
国内最大級の保育に特化した求人サイト「ココキャリ」を運営しているキャリアフィールド株式会社( http://www.career-f.com/ )が、子どもを預かる保育園・幼稚園の視点で2020年3月に発表した「入園準備のお悩み( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000017033.html )」をもとにまとめてみました。
学童保育や未就園児のプログラムなど地域の子育て拠点としての役割を担う「学校法人野上学園久我山幼稚園( https://www.kugayama.ed.jp/ )」の野上美希氏と、4園を運営する「繭の糸グループ(保育園)( https://mayunoito.com/ )」の辻村あい氏の協力のもとに回答したデータとなっています。
何かと不安が残る「入園準備の悩み」への不安と、その回答をみていきましょう。入園の不安や心配事が少しでも解消できると良いです。
■「入園準備の疑問」7つのQ&A
まずは、入園準備に関する7つの疑問と回答からみていきましょう。
Q. 挨拶や着替えなどの練習は、入園前にどこまで習得する必要がありますか?
A.練習する必要はありません。周りのお友だちや先生との関わりの中で楽しくできるようになります。
Q. すぐ泣く癖があるのですが、周りの子ども達と仲良くなれるか心配です。
A. 泣くことはネガティブなことではありません。泣くから周りと仲良くなれないということはありません。
Q. 持ち物はなるべく手作りにした方が良いでしょうか? 周りの保護者はどれくらいやっていますか?
A. 頑張らなくて大丈夫。幼稚園は手作りが多いイメージもありますが、ネット購入も多くなってきています。
保育園でも購入されている方も増えています。
Q. 通園を嫌がったらどうしよう…解決方法はありますか?
A. まずは行きたくない気持ちを十分受け止めてあげることが一番です。
Q. 入園前にトイレトレーニングが終わりそうになく困っています。
A. 保育園では心配しなくても、一気にそのタイミングがくることも。大人が慌てることで苦手意識が出てしまいます。
Q. 食べるのに時間がかかってしまっていて悩んでいます。
A. 食べることが遅い子はたくさんいます。年次に応じて、食事の時間を長くとっているので大丈夫です。
Q.好き嫌いがたくさんありますが、大丈夫でしょうか?
A. 集団生活の中で、苦手な食材も「お友達が食べているから食べてみようかな?」という意欲が湧いてきます。
■「入園準備の悩み」保育園・幼稚園の視点で解決
さきほどは入園準備の疑問に対しての回答をみてきました。ここからはその悩みについて、幼稚園と保育園それぞれの解決方法をみていきましょう。
挨拶や着替えなどの練習は、入園前にどこまで習得する必要がありますか?
・日々の生活の中で挨拶を意識するだけで大丈夫です。(幼稚園)
・入園に向けて特別練習する必要はありません。乳児期から通う保育園は、日常の延長のまま、気負わず入園して頂けたらと思います。挨拶は教えるものでなく“大人たちが楽しそうにしているからやりたくなる”という環境を大切にしています。
すぐ泣く癖があるのですが、周りの子どもたちと仲良くなれるか心配です。
・泣くから周りのお子さまと仲良くなれないということはありません。泣くことで嫌なことから逃避することが身についているのであれば、少しずつ言葉で自分の気持ちを伝える練習をしていくと良いでしょう。(幼稚園)
・乳児期は泣くことやジェスチャーで気持ちを表現してくれて、その表現方法も様々です。特に乳児期は、それを大人が思い切り受容してあげて「自分の気持ちを表現しても良いんだ」と受け入れられる経験で人生の基盤となる"自己肯定感"も育まれます。泣くことはネガティブなことではありませんし、保育士がこども一人一人に寄り添いますのでご安心ください。(保育園)
持ち物はなるべく手作りにした方が良いでしょうか? 周りの保護者はどれくらいやっていますか?
・幼稚園は手作りが多いイメージもありますが、最近は共働き世帯も増えていることから、手作りする時間を確保するのが難しい保護者も増え、インターネットで購入しているケースも多くなっています。(幼稚園)
・頑張らなくて大丈夫です。その子のために作られたものはお子様にとって嬉しいものですが、最近では購入されている方も増えていますのでご負担に思われなくて大丈夫です。保護者の負担をできるだけ減らすために手作り指定のものはほとんど無い場合が多いです。(保育園)
通園を嫌がったらどうしよう・・・解決方法はありますか?
・嫌がる背景も色々あると思うので一概にはいえませんが、まずは行きたくない気持ちを十分に受け入れてあげることが一番です。幼稚園の場合は、ただ単純に「親とまだ一緒にいたい」ということがあるので、その気持ちを十分に受け入れてあげることで、徐々に気持ちを切り替えることができるようになると思います。(幼稚園)
・子どもは親と初めて離れる時、「もうお母さんは二度と帰ってこないのではないか」という恐怖感を抱いたり、集団生活に不安な気持ちを持つことがあります。
入園前にトイレトレーニングが終わりそうになく困っています。
・最近は、幼稚園でもトイレトレーニングが終了していない状態で入園するお子さんも増えています。ただし、集団生活となるため、できればトイレトレーニングをしておいてもらえると、スムーズに保育園生活に順応できると思います。(幼稚園)
・乳児期から始まる保育園では当然皆オムツからスタートです。保護者と連携しながらその子のタイミングを見計らって、トイレトレーニングをします。心配しなくても、一気にそのタイミングがきたりします。大人が慌てることで子どものタイミングに合わせないと苦手意識が出てしまいます。保育園では保護者と一緒にトイレトレーニングをしますのでご安心ください。(保育園)
食べるのに時間がかかってしまっていて悩んでいます。
・食べることが遅い子はたくさんいます。
・保育士が見守っていますので心配しなくて大丈夫です。保育園ではある程度時間を設けていますし、保育士が個別に関わりながらフォローしますのでご安心ください。(保育園)
好き嫌いがたくさんありますが、大丈夫でしょうか?
・最初は、お弁当に好きな食材を入れてあげると良いと思います。食育等のプログラムもあり、集団生活の中で、徐々に苦手な食材も「お友達が食べているから食べてみようかな?」という意欲が湧いてくると思います。(幼稚園)
・保育園では栄養士が考える献立の給食がでます。食べる量も、好みも様々なので、好き嫌いを否定したり、無理に食べようとはしません。毎日楽しく食べる雰囲気と、食育体験を通して、「食べることは楽しい」という価値観を培い、食べたい意欲が自然にでてくることを大切に考えています。(保育園)
■解説者はこのお二方
学校法人野上学園久我山幼稚園:野上 美希氏
プロフィール
社会福祉法人風の森保育事業統括、学校法人野上学園主事、株式会社野上アカデミー取締役
一般社団法人キッズコンサルタント協会 代表理事
産後の母の孤独を解消すべく、子育てひろば開設を皮切りに、働く母の支援のため幼児教育をベースとした民間学童や複数の認可保育園を開設。働く母が安心して働ける環境作りのため活動中。また、CDA(キャリアカウンセラー)資格を活かし、保育士のための仕事紹介サービス『保育Willキャリア』も主宰し、子育てに関わるあらゆる課題の解消に努める。
繭の糸グループ(保育園) 辻村 あい氏
プロフィール
繭の糸グループ 理事長、辻村人財コンサル株式会社 代表取締役
0歳・2歳の我が子を預けられる保育園がなく、2015年4月に保育園を設立。その園が定員いっぱいとなり、近くに増設。現在1キロ圏内に4園(総定員110名)を運営し、グループ全体で0歳から未就学児まで通える園を運営。
■まとめ
4月入園を目前に控え、準備が本格化しているタイミング。入園準備に対する「お悩み」は、少しでも解消できたでしょうか?
子どもにとっても親にとっても、心地良いスタートがきれるよう祈っております。
【参考】
キャリアフィールド株式会社「入園準備のお悩み ( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000017033.html )」
求人サイト「ココキャリ」を運営している「キャリアフィールド株式会社」( http://www.career-f.com/ )
幼児教育を通して地域の子育てを応援する「学校法人野上学園久我山幼稚園( https://www.kugayama.ed.jp/ )」
文京区音羽~奥神楽坂で充実した子育て生活をサポート 「繭の糸グループ(保育園)( https://mayunoito.com/ )」