この記事をまとめると
■クルマのスマートキーでできることを4つ紹介■窓を開閉や節電モードを備えているスマートキーもある
■リレーアタック防止やレジャーの際に役に立つ機能を備えるメーカーもある
ただ鍵を開け閉めできるだけじゃない!
クルマで出かける際には、もはやなくてはならないモノとなっているリモコンキー。ポケットやバッグに入れて携帯していれば、いちいち手にキーを持たなくてもドアロックの解錠/施錠や、エンジンスタートができる「スマートキー」が主流となり、「ドライブ中に一度もキーに触ることがない!」なんてことも多くなりました。
ですが、じつはスマートキーのボタンには、ドアロックの解錠/施錠やエンジンスタートだけでなく、もっとたくさんの機能が与えられているんです。
まずは、ホンダやメルセデス・ベンツ、BMWのスマートキーでできる機能として、パワーウインドウの開け閉めがあります。窓を開けたり閉めたりしたいときに、わざわざ乗り込んでエンジンをかけてから操作していた人もいるかもしれません。でも、そんな必要はないのです。クルマの外からでも、スマートキーの解錠ボタンを長押しするだけで、4つの窓ガラスをすべて開けることができます。
これは真夏の炎天下に駐車していた際などに、乗り込む前に車内の熱気を少しでも逃しておきたいという場合や、空気を入れ替えておきたいという場合に便利。窓ガラスを閉めたいときには、施錠ボタンを長押しすればOKです。指を離すと、途中で止めることも可能です。
BMWの場合は、スマートキーのBMWマークを長押しすることで、ドアロックとサンルーフを含めた全ガラスのクローズ、ドアミラーの折りたたみまで完了。鍵のマークを長押しすることで、ドアアンロックからミラーが戻り、ガラスがオープンします。

次に、スマートキーの電池を長持ちさせたいな、という人にも裏技がありました。トヨタやメルセデス・ベンツ、スバルのスマートキーには節電モードがあるんです。
キーが2個あるけど、普段は1個しか使わないという場合など、1個は節電モードにしておくといいかもしれないですね。メルセデス・ベンツの場合は、ロックボタンをダブルクリックし、赤いランプが長く点灯して消えたら節電モードに設定された合図です。

防犯にも役に立つ!
続いては、リレーアタックを防いで盗難防止に効果的な機能が、一時的にスマートキーの操作を無効にできるというもの。これは、ホンダのスマートキーについていますが、解錠ボタンと施錠ボタンをふたつ同時に長押しすることで、キーの上部が赤く点滅すると、スマートキーの電波をオフにすることができるのです。
これによって、キーがクルマの近くにあっても操作することができず、盗難防止に効果を発揮するといいます。解除する際には、解錠ボタンか施錠ボタンかどちらかを1回押すと、解除できます。

最後は、車内を即席の荷物ロッカーがわりに使うことができるという、スバルの暗証コード式キーレスエントリーという機能。アウトドアで自然のなかなどへ行った際に、スマートキーを落としたり水没させたくない、でも安全に預ける場所がない、という場面ってありますよね。そんなときに、スマートキーを持っていなくても、あらかじめ登録した暗証番号で、ドアを解錠することができるようにする機能です。
最初に、6桁の暗証番号を登録します。

そしてレジャーを楽しんでクルマに戻ってきたら、リヤゲートのリクエストスイッチに暗証番号を入れていきます。数字が「3」の場合は、3回押してブザーが1回鳴るのを待つ、数字が「5」の場合は5回押してブザーが1回鳴るのを待つ、という具合に、順番に6桁を入れていくと、最後にブザーが長く鳴ってドアが解錠されることになっています。これは便利ですね。
ということで、普段はほとんどキーを触ることがなくなったという人は、ぜひこうした機能を使ってみてはいかがでしょうか。