一斉休校が始まって早1カ月。外出自粛要請を出す自治体も相次ぐ中、育児をされている皆さん、お疲れさまです。
わが家はインフルエンザ等にかかったこともあり、2月から休校モードに。外出自粛も2カ月目に入り、子どもたちの様子が変わってきました。大変なこともあれば、良い変化もある、その一部をご紹介します。
■大変さ半分、良い変化も半分
わが家の子どもたちは、この春から小4の長男、年長の次男、3歳の長女。筆者は在宅で仕事をしながら、子どもたちを見ています。
とはいえ、子どもたちが起きている間は仕事にならず(雑務などをしていることも多いですが)。末っ子が昼寝のタイミングでゲームなどに頼りながら仕事と育児を並行。現代ならではの文明の利器に感謝しています。
しかし、元気いっぱいの子どもたちは、やはり1日中家にこもっているとストレスが溜まるようです。そんな中、ゲームやテレビの時間が増えたり、兄弟げんかが増えるといった悩みもある一方で、良い変化も見えてきました。
■「お手伝い」の捉え方に変化
2~3歳くらいの子は、洗い物や掃除などの家事も遊びに思えるようで、お手伝いをしたがりますよね。4歳を過ぎると段々とお手伝いには興味を示さなくなってきますが、今回は休校ということもあり、上の2人にはお手伝いをお願いしました。
お手伝い内容は子どもたちと相談のうえ決定しました。長男はお風呂が大好きなため、普段から「お風呂洗い担当」です。次男はというと、なぜか自ら床を拭きを始めたので「床やテーブル拭き担当」になりました(雑巾がけをやる園もあるので、園児のお手伝いにおすすめです)。
それでも最初は、嫌々だったり、やらない日もあったり。ところが休校で暇な日が続くと、「オレはお風呂担当」と誇りを持ち出した長男。
「お風呂から出るときは床に物を置かない」など、皆でお風呂をキレイに保つために「お風呂掃除チェック表」を作成するまでになりました。さらに毎日、どれだけキレイさが保てているか点数をつけています。
普通は「お手伝い=やらされている感」があるものですが、能動的にチェック表を考えて作るとは驚きでした。また、1人だけで家事を担うのではなく、「家族みんなでキレイに保つ」という考えは、親として学ぶところもありました。
■制限がある中で、新しい遊びや創造的な遊びが増える
学校や園があると、どうしても家遊びの時間は短くなるものです。そして、これまではいつものブロック、いつもの粘土など、変わり映えのしないオモチャで家遊びをすることが多かったように思います。
ところが休校中は、たっぷり時間がある一方、「家の中にあるもの・家の中でできること」という制限の中で遊ぶことになります。
そうすると、普段はやらなかった遊びを子どもたちが始めるように。たとえば普段は決してすることがない折り紙に、現在長男はハマり中。また、縄跳びで綱引き、オモチャでお店屋さんごっこ、役割を決めての追いかけっこなど、今あるものを利用した創造的な遊びが増えました。
料理やオヤツ作りも、子どもにとっては遊びの一つ。味噌汁やシチューといった料理から、普段あまり使わないグリルで料理をしたり、様々なタレを作るなど、小学生も園児も楽しんでいます。
ホットケーキミックス一つで、蒸しパンやクッキーなど様々なおやつが作れるのも面白い様子。「料理が作れるようになる」というメリットもあります。
「こんな遊びが好きだったんだ」「こんな遊びを作り出すんだ」と感心させられるのと同時に、何もすることのない時間を作り、子どもが何を始めるか、じっくり待つことの大切さにも気付かされました。
■子どもたちそれぞれの現状への理解
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)については、先行きが分からないため親も不安が強いものですよね。子どもたちにはなるべく親の不安を伝えたくはないと思うものの、マスクや手洗いなどは子どもたちの協力も必要です。
小4になれば、コロナで起きている状況はよく理解しています。
そうした様子を見ていると、全く伝えないよりも、ある程度話をして、こうした有事の際はどうすべきかを伝えることが大切なように感じました。
今後、外出自粛がどこまで続くか分かりません。子どもたちの様子もまた変化していくことでしょう。長期戦になるという話も出ていますから、長い目で見ながら、世の中が緊張している分、家では気を抜いてゆったりと過ごしていきたいものです。