■【東京株式市場】 2020年8月12日



四半期最高益決算のソフトバンクGが下落! 日経平均株価は続伸...の画像はこちら >>

■株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸するものの、上昇率でTOPIXを大幅に下回る



2020年8月12日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)



  • 日経平均株価 22,843円(+93円、+0.4%) 続伸
  • TOPIX 1,605.5(+19.5、+1.2%) 続伸発
  • 東証マザーズ株価指数 1,008.8(▲21.4、▲2.1%) 大幅続落

東証1部上場銘柄の概況



  • 値上がり銘柄数:1,641、値下がり銘柄数:472、変わらず:60
  • 値上がり業種数:32、値下がり業種数:1
  • 年初来高値更新銘柄数:54、年初来安値更新銘柄数:0

東証1部の出来高は14億9,113万株、売買代金は2兆5,602億円(概算)となり、いずれも前日より減少しています。



米国株式相場の軟調などを受けて、やや模様眺めムードが強まりましたが、売買代金は2兆5,000億円レベルを確保しています。

このまま“夏枯れ相場”が消え去るのか注目です。



そのような中、日経平均株価は方向感に乏しい値動きではあるものの、続伸で引けました。取引時間中の高値は22,874円(+124円)、安値は22,670円(▲80円)となり、値幅(高値と安値の差)は約204円となっています。



なお、TOPIXも同じような値動きで続伸となり、上昇率では連日で日経平均株価を大きく上回りました。



■東証マザーズ株価指数は大幅続落、売買代金は80日連続で1,000億円超え



東証マザーズの出来高は1億2,276万株、売買代金は2,097億円となり、いずれも前日より大幅増加となりました。



ここ数日続いた低調さから脱したものの、個人投資家の利益確定売りが多かったと見られます。

売買代金はついに80日連続で1,000億円を超え、再び2,000億円以上に達しています。



ただ、株価指数は▲2%超安の大幅下落となる続落で引けました。終値は1,000ポイントを維持していますが、今後の動向が注目されそうです。



NECなどハイテク株の一角が年初来高値更新、材料出尽くしでソフトバンクGが下落



日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄



  • ファーストリテイリング(9983)
  • KDDI(9433)
  • ファナック(6954)

大型株では、ハイテク株でNEC(6701)とオムロン(6645)が買われ、揃って年初来高値を更新し、パナソニック(6752)や日立製作所(6501)も続伸となりました。



また、株価下落基調が続いた百貨店株が買い戻され、高島屋(8233)や三越伊勢丹ホールディングス(3099)などが大幅高で引け、小売り株ではイオン(8267)が年初来高値更新となっています。



その他では、うがい薬を始めとした衛生薬品の需要拡大を背景にドラッグストア株が再び買い戻され、スギホールディングス(7649)、ツルハホールディングス(3391)、マツモトキヨシホールディングス(3088)などが値を上げたのが目を引きました。



日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄



  • ソフトバンクグループ(9984)
  • エーザイ(4523)
  • TDK(6762)

大型株では、前日にQ1決算を発表したソフトバンクグループが、TモバイルUS株売却により純利益が前年同期比12%増の1兆2557億円となるなど大幅回復を見せたものの、材料出尽くしで売られ下落しました。



また、同じく決算発表を行った楽天(4755)も売られ、一時▲9%安に迫る急落となっています。



その他では、年初来高値更新が続いた宅配株も利益確定売りに押され、SGホールディングス(9143)とヤマトホールディングス(9064)は揃って下落しました。