■【東京株式市場】 2020年11月19日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は続落、米国株安で利益確定売りに押される展開続く
2020年11月19日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 25,634円(▲93円、▲0.4%) 続落
- TOPIX 1,726.4(+5.7、+0.3%) 反発
- 東証マザーズ株価指数 1,198.6(+4.0、+0.3%) 小幅続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:827、値下がり銘柄数:1,238、変わらず:111
- 値上がり業種数:21、値下がり業種数:12
- 年初来高値更新銘柄数:45、年初来安値更新銘柄数:13
東証1部の出来高は13億6,824万株、売買代金は2兆8,636億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。
国内の新規感染者数増加の第3波が本格化し、米国株の続落等を受けて模様眺めムードが強まりました。
そのような中、日経平均株価は利益確定売りに押される形で、前日に続き終日マイナス圏で推移しました。取引時間中の高値は25,650円(▲78円)、安値は25,474円(▲254円)となり、値幅(高値と安値の差)は約176円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、最後はプラス圏を維持して反発となりました。
■東証マザーズ株価指数は小幅続伸、売買代金は35日連続で2,000億円超え
東証マザーズの出来高は9,683万株、売買代金は2,237億円となりました。
出来高は前日より減少しましたが、売買代金は前日並みでした。売買代金は147日連続で1,000億円を超え、35日連続で2,000億円を上回るなど高水準を維持していますが、前日同様に様子見スタンスが強まった印象です。
なお、株価指数は小幅続伸で引けましたが、終値1,200ポイント回復はなりませんでした。
■日経平均株価へ新規採用のシャープが急騰、ビットコイン上昇でマネックスGが急騰
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- エムスリー(2413)
- バンダイナムコホールディングス(7832)
- 第一三共(4568)
前日の引け後に、上場廃止になるNTTドコモ(9437)の代わりに日経平均株価へ新規採用されることが発表されたシャープ(6753)が一時+9%高に迫る急騰となり、終値も+8%弱高まで上昇しました。
また、仮想通貨ビットコインの時価総額が過去最大まで上昇したことを好感し、マネックスグループ(8698)が一時+8%高に迫るまで急騰し、連日で年初来高値を更新しています。ただ、同社がビットコイン取引のコインチェック社を買収時に付けた高値からはまだ半分以下の水準です。
その他では、毎年ブラックフライデーセールに注力するイオン(8267)が買われて年初来高値を更新し、巣ごもり生活関連ではSGホールディングス(9143)が+9%高の急騰で引けたことが目を引きました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- ファーストリテイリング(9983)
- 東京エレクトロン(8035)
- テルモ(4543)
ハイテク株で利益確定売りに押される銘柄が散見され、ローム(6963)、京セラ(6971)、アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン、アルプスアルパイン(6770)などが大幅安となりました。
また、政府が2021年からクリーンディーゼル車に対する重量税免除を廃止する見込みという報道を受け、このカテゴリーに強いマツダ(7261)が一時▲3%安まで下落しています。
その他では、コロナ第3波による影響懸念から外食株が売られ、吉野家ホールディングス(9861)、ゼンショーホールディングス(7550)、ワタミ(7522)、鳥貴族(3193)、くら寿司(2695)、コロワイド(7616)などが大幅下落となったことが目を引きました。
新興市場(東証マザーズ)では、公開価格1,400円で新規上場のアララ(4015)に買いが殺到し、結局は気配値3,220円でも売買が成立せず“あらら…”という結果になりました。