■【東京株式市場】 2020年12月18日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反落、TOPIXはわずかに上昇して3日続伸
2020年12月18日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 26,763円(▲43円、▲0.2%) 3日ぶり反落
- TOPIX 1,793.2(+0.6、+0.04%) わずかに3日続伸
- 東証マザーズ株価指数 1,186.4(+1.2、+0.1%) 小幅続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,008、値下がり銘柄数:1,079、変わらず:97
- 値上がり業種数:21、値下がり業種数:12
- 年初来高値更新銘柄数:50、年初来安値更新銘柄数:10
東証1部の出来高は12億9,699万株、売買代金は2兆8,959億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。FOMC通過後で目立った材料もない中、出遅れ感の強いバリュー株を買う動きが顕著となり、売買代金は3兆円に迫る勢いとなっています。
そのような中、日経平均株価は方向感に乏しい値動きとなり、最後は3日ぶりの反落となりましたが、下落は限定的に止まりました。取引時間中の高値は26,824円(+18円)、安値は26,707円(▲99円)で、値幅(高値と安値の差)は約117円でした。
なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、最後はわずかにプラス圏を維持して3日続伸で引けました。終値でも1,800ポイント回復が視野に入ってきたようです。
■東証マザーズ株価指数は小幅続伸、売買代金は12日ぶりに2,000億円を上回る
東証マザーズの出来高は9,422万株、売買代金は2,344億円となり、いずれも前日より増加しました。
IPO銘柄を中心に個人投資家の投資意欲が回復し、売買代金は166日連続で1,000億円を超え、さらに、12日ぶりに2,000億円を上回っています。
また、株価指数は小幅続伸となりましたが、終値では依然として1,200ポイントを下回っています。
■ソニーが約20年ぶりの高値、株価上昇が続いてきたトヨタと任天堂は反落
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- テルモ(4543)
- オリンパス(7733)
- リクルートホールディングス(6098)
ハイテク株ではソニー(6758)への買いが続き、一時+5%超高の急騰となって約20年ぶりの高値を付けました。
また、同じハイテク株では、10~11月に大きく売られた精密機器株が買い戻され、キヤノン(7751)、リコー(7752)、コニカミノルタ(4902)などが値を上げ、精密機器株では“勝ち組”のオリンパスも上昇しています。
さらに、医薬品株の一角も買い戻され、テルモ、アステラス製薬(4503)、大塚ホールディングス(4578)が値を上げ、前日に一時急騰した塩野義製薬(4507)も続伸となりました。
その他では、EV(電気自動車)関連で利益確定売りに押されて下落する銘柄が相次いだ中、デンソー(6902)が買われ続けて年初来高値を更新したことが目を引きました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- 東京エレクトロン(8035)
- ダイキン工業(6367)
- エムスリー(2413)
ハイテク株では下落が目立ち、株価上昇が続いた半導体関連で東京エレクトロン、アドバンテスト(6857)、SUMCO(3436)が下落し、DX関連の富士通(6702)とNEC(6701)も大きく値を下げました。
また、電子部品株も売りに押され、村田製作所(6981)やローム(6963)が冴えない値動きとなっています。
さらに、前日まで株価上昇が続いたトヨタ自動車(7203)も反落し、年初来高値更新が続いていた任天堂(7974)も3日ぶりに反落して引けました。
その他では、先週から妙に株価上昇ピッチが速かったオリエンタルランド(4661)が一時▲4%安に迫る大幅下落となったことが目を引きました。