皆さんはリモコンエンジンスターターというカー用品をご存知でしょうか。新車購入の際にオプションカタログを眺めていて、名前だけ見たことがあるという方も少なくないと思います。



リモコンエンジンスターターはその名の通り、リモコンでエンジンを作動することができるアイテムということになりますが、使い方によっては非常に便利な部品としても知られています。



そこで今回は、リモコンエンジンスターターはどんな部品か、どんな場面で使えるのか、について紹介していきます。



■リモコンエンジンスターターってどんなカー用品なの?



リモコンエンジンスターターは大きく分けて「エンジンを作動させるリモコン」と「信号を受信してエンジンを遠隔始動させる受信機」で構成されてます。



簡単なメカニズムとしては、車両側に受信機を取り付け、リモコンのエンジン始動ボタンを押すことでエンジンをかけられるという仕組みです。



通常は車のドアを開けてキーシリンダーにカギを差し込んだり、リモコンキーが車内にある状態でエンジンスタートボタンを押したりしないとエンジンがかけられませんが、リモコンエンジンスターターがあれば車のところまで行かずにエンジンを始動できるようになるのです。



■シーン別、リモコンエンジンスターターの活用法



リモコンエンジンスターターの仕組みが分かっても、いったいどういったときに使うものなのか想像がつかないと意味がありません。次にリモコンエンジンスターターを活用する方法を紹介します。



皆さんは真夏や真冬に車に乗り込んだ時、車内がやけどするくらい暑かったり凍えてしまうほど寒かった、という経験をしたことはないでしょうか。



こういったときにリモコンエンジンスターターを利用して、車を使う前にあらかじめエンジンをかけてエアコンを始動しておけば、車に乗り込むときに車内が快適な温度になっていて「暑い!」「寒い!」という思いをしなくても済むようになります。



また別の使い方としては、エンジンの暖機運転を事前に行うといった活用法もあります。



エンジンをかけた直後に加速をするとエンジンに負荷がかかって寿命を縮めてしまうという恐れがあるといわれ、これを避けるためにエンジンを一定時間アイドリングさせて暖めておくという方もいらっしゃるかと思います。



このような時にもリモコンエンジンスターターを使って事前に暖めておくことで、暖機運転に必要な時間を有効活用することができるようになるのです。



■リモコンエンジンスターターを使う際に気を付けておきたいこと



リモコンエンジンスターターは暑い時期や寒い時期だけでなく、エンジンの暖機運転にも活用することができる便利グッズではありますが、使用する際に気を付けておきたいことがいくつかあります。



1つ目は「騒音」です。



エンジンをかけてアイドリングをするという性質上、エンジン音とエアコンのコンプレッサー音は確実に発生します。住宅地に車を止めている場合は特に騒音の苦情が出ることも考えられますので、そうした環境では注意が必要です。



2つ目は「排気ガス」です。



都市部の戸建て住宅などでよく見られるビルトイン型のガレージに車を止めている場合、排気ガスが出てくる車体の後方と自宅の通気口が近いと排ガスが家の中に入ってくる可能性もあります。そうすると、身体に悪影響を及ぼす危険がありますので気を付けましょう。



最後は「取り付け」です。



基本的にリモコンエンジンスターターでエンジンを始動した場合、一度ドアを開けるとエンジンが止まるような仕組みとなっています。この仕組みについては取扱説明書に書かれた方法で行いさえすればきちんと機能しますが、ミスがあった場合にエンジンが止まらず車が盗難に遭う危険性もゼロではありません。



特にDIYで取り付ける際には、取付要領書などをしっかりと読んだうえで行うことが必須です。自信がない場合はお店に取り付けをしてもらうようにしましょう。



■おわりに



リモコンエンジンスターターは、車を快適に使うために非常に便利なツールです。純正部品だけでなくカー用品店などでも購入することができますので、興味がある方は一度見に行ってみてはいかがでしょうか。



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