今一番話題のスイーツで、まだまだ流行が続きそうな「マリトッツォ」。みなさんはもう食べましたか?スイーツ専門店のみならず、各コンビニ、スーパーも自社ブランドでのマリトッツォを多く展開していますから、どれを食べたらいいか迷ってしまいますね。
そんな皆さんの悩みに答えるべく、各小売店が展開する「PB(プライベートブランド)商品」を比較していく誰得企画。
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今回比較するのは、セブンイレブンの『ストロベリー&ラズベリーソース仕立て マリトッツォ』(左)とファミリーマートの『クリームシフォン マリトッツォ風』(右)。仁義なき戦いが幕を開けるッ
今回は、国内2万1208店舗(2021年7月末時点)を擁するセブンイレブンの『ストロベリー&ラズベリーソース仕立て マリトッツォ( https://www.sej.co.jp/products/a/item/111492/ )』と、同じく国内1万6638店舗(2021年6月30日時点)・ファミリーマートの『クリームシフォン マリトッツォ風( https://www.family.co.jp/goods/dessert/1941722.html )』を比べていきます。
ちなみにファミリーマートの商品は、あくまで「マリトッツォ風」。ということで比べる対象として最適なのかという気がしなくもありませんが、読者の皆さんの入手しやすさなどを考慮するというところから、今回の比較になっております。
それでは早速商品を見ていきましょう。
■原材料の違いは?
まずはここに触れなければいけませんね。セブンイレブン版「マリトッツォ」。原材料を見てみると、ホイップクリームを挟んでいるのは「パン」とのこと。ちなみに、マリトッツォとはそもそもブリオッシュ生地のパンに生クリームを挟んだものをいうんです。ご存知でしたか?

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セブンイレブン『ストロベリー&ラズベリーソース仕立て マリトッツォ』
一方の、ファミリーマート版は、あくまで「シフォンケーキ」。シフォンケーキとはスポンジケーキのことですから、これは一言でいえば生クリームを甘いスポンジケーキで挟んだものということになります。

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ファミリーマート『クリームシフォン マリトッツォ風』
ここを念頭に置いておくと、両者の違いをイメージしやすくなります。それでは、両者の細かな違いを比べていきましょう!
■値段(いずれも税抜)
続いては、価格を比べてみましょう。
・セブンイレブン版
230円
・ファミリーマート版
184円
価格差は46円となり、セブンイレブン版の商品が高いことが分かりました。同じようなコンセプトのスイーツですが、約50円の価格差はなかなか大きいと思われますね。
■カロリー
・セブンイレブン版
311kcal
・ファミリーマート版
374kcal
一方でカロリーは63kcalの差でファミリーマート版が高いということが分かりました。これは、ファミマ版があくまでパンでなくケーキであるというところが大きいと思われます。ちなみにおおよそ60kcalは、一般的なちくわで1.5本から2本分です。
■高さ
ここで、マリトッツォならでは。ホイップクリーム部分の高さを比べてみましょう。※クリーム部分は柔らかいため、購入した際の状況により変化します
・セブンイレブン版

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おおよそ3cm。
・ファミリーマート版

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おおよそ2.5cm。
計測してみたところ、セブンイレブン版のほうが“生クリーム部分の背が高い”ことが分かりました。マリトッツォといえば、このホイップクリームが大幅にはみ出た見た目ですよね。筆者がよりインパクトを感じたのはセブンイレブン版でした。
■いよいよ実食ッ!
それでは食べてみましょう。まずはセブンイレブン版から。

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セブンイレブン『ストロベリー&ラズベリーソース仕立て マリトッツォ』
それなりの高さがあるので、食べるときに「アーン」とお口を大きく開けることになります。かぶりつくと、口の中に広がるクリーム、ベリー、そしてマーガリンっぽい風味。パンがコッペパンっぽい食べ口なこともあって、スイーツ風味のハンバーガーを食べているような気持ちになります。
続いてはファミリーマート版。

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ファミリーマートの『クリームシフォン マリトッツォ風』
ふわふわとした生地はオレンジの風味がほんのりとして嬉しくなりますね。シフォンケーキが脳内でイメージしづらい場合は、「フィナンシェ」に変換してもらってもいいかもしれません。マリトッツォ感は薄めかもしれませんが、これはこれで普通に甘くて美味しいシフォンケーキ…。
■まとめ
ここからは、筆者の独断と偏見で、どちらの商品がどんな人に向いているのかをまとめていきます。
セブンイレブン
・「マリトッツォを食べてみたい」と考えるマリトッツォ初心者
・カロリーは低いほうがいい人
ファミリーマート
・「マリトッツォにはこだわらない」スイーツ好きな人
・値段は安いほうがいいという人
筆者はどっちを選ぶ?
「流行しているし、マリトッツォを味わってみたい」と考えているのであれば、セブンイレブン版を楽しむと良いですね。一方のファミリーマート版は、マリトッツォを期待して食べるとイメージと違う…と思うかもしれません。とはいえこれはこれで美味しいので、マリトッツォとは思わずに食べるのが吉と思いました。
同じ「マリトッツォ」というテーマに対して、日本を代表する大手コンビニチェーンが出した答え。あなたはどちらを味わってみたいですか?そして、ファミリーマート版の直球マリトッツォは登場するのか?素数を数えて心を落ち着かせながら待ちたいと思います。
最近のファミリーマート
2020年11月12日をもって上場廃止となったファミリーマート。4月15日に公開された2021年2月期連結決算は営業収益4733億円で前年同期比8.5%の減。一方で事業利益は712億円で10.4%の増。親会社の所有者に帰属する当期損失は164億7700万円となり、営業利益は増益となったものの、当期純損失という結果になっていました。
参考資料
ファミリーマート「2021年2月期 業績概況」( https://www.family.co.jp/content/dam/family/company/familymart/overview/210415_gyosekigaikyo.pdf )