透き通るような淡いブルーの花が美しいネモフィラ。自宅で育てると庭やベランダが一気に華やかになります。
ネモフィラは一面に咲く青い絨毯のような景色で一躍有名になりましたが、自宅の庭やベランダでも育てることができます。
今回は春のガーデニングにふさわしい、ネモフィラの育て方について紹介します。
■春のガーデニングにおすすめ!ネモフィラとは?

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- ムラサキ科ルリカラクサ属(ネモフィラ属)
- 一年草
- 原産地:北アメリカ西部
- 開花期:4~5月
- 参考価格:200~400円前後(3号ポット苗)
ネモフィラは、淡いブルーが可憐な美しい花。涼しい場所を好む性質があり、暑さには弱く、6月頃の気温が上がった状態で枯れてしまう一年草です。
半日影でも育てることができますが、日当たりがいい場所を好むので、日なたに植えた方が丈夫に育ち、花をたくさん咲かせます。なるべく日の当たる場所で管理するとよいでしょう。

ネモフィラ・マクラータ(Imagepocket/Shutterstock.com)
ネモフィラは淡いブルーの花がよく知られていますが、他にも白や紫の模様が入ったペニーブラックやマクラータなどの品種も人気上昇中。春を告げる花として、注目の草花といえるでしょう。
■ネモフィラの育て方
■種から育てる場合
種から育てる場合は9~11月頃に種まきをおこないます。種は園芸店や通信販売などで購入できますし、個人で楽しむのであれば、開花後の5~6月頃に採種したあと、乾燥保存をしておくと秋に種を蒔くことができます。
ネモフィラの種の発芽に適している気温は20度前後。9~11月頃に種をまくと10日後くらいに発芽し、冬の間に苗が育ち、春に花を咲かせます。

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種まきのときは耕した土の表面を慣らし、1センチほどの間隔を空けながら1センチほどの深さで種をまきます。複数列で種まきをおこなう場合は、列の間隔を10~15センチ程度空けましょう。
ネモフィラは秋に種をまいて冬を越します。したがって寒さにはやや強いのですが、氷点下になるときはマルチングや霜よけなどの防寒が必要です。
■苗から育てる方法
苗から育てる場合、2~4月頃に植えるのが向いており、日が長くなってきた4~5月頃に花が咲きます。今の時期は園芸店や通信販売などで苗を手にいれやすい時期です。
ネモフィラは環境の変化にあまり強くありません。苗で購入した場合は根鉢を崩さず、深植えしないように注意して植え替えましょう。

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ポットから抜いたときに根づまりをしているようなら、根をハリやすくするためにハサミで切り込みを入れてから植え付けます。
ネモフィラは成長すると横に広がって大きくなるので、若い苗の状態でも密に植えず、少し間をあけて植えると元気に育てることができます。
■ネモフィラの管理方法
■水やり
ネモフィラは北アメリカ西部の乾燥した土地が原産のため多湿を嫌い、長期間水分を含んでいる状態が非常に苦手です。
プランターの場合、水やりは土が乾いてからたっぷりとあげるようにしましょう。
水やり後は風通しのよい場所へ、また雨が長く続くような日は屋根の下などに移動すると安心です。
地植えの場合はほとんど水をあげる必要はなく、乾燥した日や雨の降らない日が長く続いた時のみ、様子を見ながらあげるとよいでしょう。
■開花後の管理
花は咲き終わりかけているものから摘んでいくことで、長く楽しむことができます。蒸れに弱いため、株元の黄色くなった葉は早めに取り除きましょう。

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様子を見ながら2週間に1回程度、液体肥料を与えると花が長く楽しめます。
■病害虫対策
春になるとアブラムシが発生しやすいため、よく観察して必要に応じて防虫剤を散布し、アブラムシが発生した場合は早めに駆除します。
ネモフィラは葉が密に茂るため、株内が蒸れやすい植物。株元の黄色くなった葉は適宜取り除きましょう。蒸れはうどんこ病や灰色かび病など、病気の誘因になります。なるべく風通しよい場所において湿気を避けることが大切です。

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■まとめ
今回はネモフィラの育て方を紹介しました。
地植えだとカーペットのように広がる景色を楽しめます。ベランダにプランターを置いて育てるのもよいでしょう。ネモフィラが美しく咲く様子をお部屋から眺めることができます。
ハンギングバスケットに植えて、ぶら下げて育てるのもオススメ。今年はネモフィラの咲く華やかな庭を作ってみてはいかがでしょうか。