株式投資をする上で、配当金や株主優待を目当てに買う株を考える人もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、実際にお金が振り込まれたり、優待ギフトが送られてきたりすると、リターンを実感しやすいです。
しかし、株式投資には「株価の値上がり・値下がり」もリターンに大きく影響を与えます。
今回はオリエンタルランド(4661)について、「1年前に100株買っていたとしたら、株主優待・配当金・株価変動含めてトータルでリターンはどのくらいだったのか」を見ていきたいと思います。
それではまず、配当金について見ていきましょう。
■オリエンタルランドの配当金のリターンはいくらか
オリエンタルランドの株式を2021年3月16日の終値(17,355円)で買い、持ち続けたとすると、2021年3月期の期末配当と、2022年3月期の中間配当の計2回受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。

出所:オリエンタルランド コーポレートサイト
オリエンタルランドの2021年3月期の期末配当と2022年3月期の中間配当はともに13円でした。
そのため、100株ベースの配当金のリターンは+2,600円でした。
■オリエンタルランドの株主優待のリターンはいくらか
オリエンタルランドは、毎年3月31日・9月30日現在の株主名簿に記載のある株主へ「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」で利用できる1日パスポート券を提供しています。
■3月末時点保有の場合
- 100~799株:1枚
- 800~1,199株:2枚
- 1,200~1,599株:3枚
- 1600~1,999株:4枚
- 2,000~2,399株:5枚
- 2400株~:6枚
■9月末時点保有の場合
- 400~799株:1枚
- 800~1,199株:2枚
- 1,200~1,599株:3枚
- 1600~1,999株:4枚
- 2,000~2,399株:5枚
- 2400株~:6枚
今回の検証は100株保有を想定しているため、受け取る優待は「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」で利用できる1日パスポート券1枚となります。
現在「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」で利用できる1日パスポート券の料金は、大人1人最大9,400円となっており、1枚9,400円の経済価値と想定します。
そのため、優待のリターンは+9,400円となります。
■オリエンタルランドのトータル・リターンはいくらか
2021年3月16日の終値は17,355円で、2022年3月16日の終値は23,315円でした。
100株ベースの株価変動によるリターンは+596,000円でした。
配当金が2,600円、優待のリターンが+9,400円ですので、トータル・リターンは+608,000円、+35.0%となりました。
■まとめにかえて
オリエンタルランドの株式の年間リターンは+35.0%となり、優待や配当金により、大きくプラスとなりました。
どのように感じられたでしょうか。
株価や配当金の動向、優待の内容など、今後も注目です。
■参考資料
- 株式会社オリエンタルランド IR資料室( http://www.olc.co.jp/ja/ir/library.html )
- 株式会社オリエンタルランド 配当金( http://www.olc.co.jp/ja/ir/stockshares/dividend.html )
- 株式会社オリエンタルランド 株主優待制度( http://www.olc.co.jp/ja/ir/benefit.html )
- 東京ディズニーリゾート パークチケット( https://www.tokyodisneyresort.jp/ticket/index.html )