優待で人気の日本マクドナルドホールディングス(2702)。



ファストフードという景気変動の影響を受けづらい事業を展開していることなどもあり、マクドナルドの株価はよくも悪くも超安定的です。



しかし、マクドナルドの株価は過去一度だけ急上昇したことがあります。



今回はその時のことを振り返り、理由を解説します。



■日本マクドナルドホールディングスの株価はどのように推移したのか



上述した通り、日本マクドナルドホールディングスの株価は超安定的です。



日本マクドナルドホールディングスの株価推移



優待株のマクドナルド、超安定的な株価が過去「一度だけ爆騰」した本当のワケとは

2003年から2013年2月頃まではだいたい2000円前後で推移し、2013年5月頃から2017年2月頃までは2000円台後半から3000円台前半で推移しました。



そして、2017年4月から同年9月までに株価は大きく上昇し、5000円の水準まで引き上がりました。



その後、2022年現在に至るまで、5000円前後で推移しました。



このように、基本的には株価の値動きが安定するマクドナルドですが、なぜ2017年だけ、株価が急上昇したのでしょうか。



■日本マクドナルドホールディングスの業績はどのように推移したのか



上場企業の株価は様々な材料を背景に上昇・下落しますが、2017年にマクドナルドの株価が急上昇した理由は、業績の大幅な改善だと考えられます。



優待株のマクドナルド、超安定的な株価が過去「一度だけ爆騰」した本当のワケとは

出所:日本マクドナルドホールディングス株式会社 IR情報



既存店売上高の伸びが継続したことで、売上高成長率は前年比11.9%となりました。



また、原価率は前年の86.2%から82.0%へと大きく低下し、営業利益率も前年の3.1%から7.5%へと改善しました。



結果として、営業利益は2.7倍となりました。



まとめると、株価急騰の要因は、増収と利益率の大幅改善と考えられます。



なお、2017年12月期以降は、売上高の伸びはやや控えめとなっており、利益率についても改善継続とはなっていないです。



■まとめにかえて



利益率の改善には、どう努力しても限界はあるかもしれません。



しかし、売上高については、商品企画やマーケティング等で力強い伸びを継続させることはできます。



今後のマクドナルドの動きに注目です。



■参考資料



  • 日本マクドナルドホールディングス株式会社 IR情報( https://www.mcd-holdings.co.jp/ir/ )
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