庭や花壇にハーブを植えてみませんか。
ハーブは見た目や香りが楽しめるだけでなく、ハーブティーやポプリ、料理の風味添えや虫よけなど、さまざまな用途で楽しむことができます。
今回はハーブガーデンを作るときのポイント、オススメのハーブを紹介します。
■ハーブガーデンを作るときのポイント
基本的にハーブは丈夫で簡単に育てられる植物ですが、他の植物と同様に気を付けておきたいポイントがあります。
■相性のよいハーブを選ぶ
ハーブには日当たりがよい場所を好むハーブや、半日陰でも育つハーブ、多湿に弱いハーブなど、さまざまな種類のハーブがあります。庭の環境をよく調べ、ハーブの特性に合ったものを植えるようにします。

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庭の環境と特性が合わないと、植物は元気に育つことができません。庭で育てるのが不安な場合はプランターや鉢植えで育て、置き場所を替えたりしながら、ハーブにとってよりよい環境を探してあげるのもいいですね。
■品種ごとに植える
数種類のハーブを植えるときは、間隔を空けながら品種ごとにまとめて植えるようにしましょう。うっそうと見えるハーブガーデンもステキですが、生育が旺盛なので間隔を多少広めに空けた方が適度に茂ってオシャレに見えます。

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地植えしたハーブの間に鉢植えやプランターのハーブを置いたり、品種ごとに小さな柵やレンガなどで囲むのもオススメ。
ハーブの開花時期が重ならないように植えると、花の絶えないハーブガーデンが作れます。
■地植えにするときは注意が必要
ハーブは基本的に繁殖力が高い生物。根を広げて他の植物の成長を妨げる場合もあります。
特にミントは「ミントテロ」と呼ばれるほど繁殖力が旺盛。匍匐性ローズマリー、レモンバーム、オレガノなども生育が旺盛なので気をつけましょう。

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大きく成長する立性ローズマリー、ミントブッシュ、ティーツリーなども地植えにはしないほうが無難です。旺盛に生長するため影を作り、ほかの植物に日光が当たらなくなる可能性も。
地植えにするときはハーブの性質をよく調べてから、植える場所を決めるようにしましょう。根域を制限するために鉢ごと土に埋めて育てる方法もオススメです。
■ハーブガーデンにおすすめ!育てやすいハーブ4選
■ローマンカモミール

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リンゴに似た香りと、春に咲くマーガレットのような花が魅力のローマンカモミール。
開花時期が終わったら根元まで刈り込み、通気性をよくしておくと秋に再び成長します。
刈り取った花・葉・茎を乾燥させれば、ハーブティーや入浴剤、ポプリとして楽しめます。日当たりと水はけのよい場所で育てましょう。※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗)
■ベルガモット(モナルダ)

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オレンジの香りがするハーブ、別名「タイマツバナ」とも呼ばれるベルガモット。
乾燥と多湿を避けた日向~半日陰で育ててください。耐寒性、耐暑性ともに高く、場所を選ばないため育てやすいハーブといえるでしょう。※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)
■レモングラス

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甘いレモンの香りがするレモングラス。イネ科のハーブで、葉の形状も稲とよく似ています。自然な風合いでグラス系プランツとしてナチュラルガーデンに植えるてみるのもオススメです。
刈り取った葉を花瓶に生けると天然の芳香剤に。乾燥させればハーブティーやポプリとして楽しめます。
日当たりがよい場所で、水切れに注意しながら育てましょう。※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗)
■クリーピングタイム

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ほふく性のタイムで、清々しい香りがするクリーピングタイム。春~秋にピンク色の球状の花を咲かせます。
半日陰でもよく育ちますが、多湿に弱いので水はけがよい場所で育てましょう。※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)
■まとめにかえて
ハーブは日常を豊かに彩ってくれる植物で、基本的に育てやすく繁殖力が強い性質です。丈夫で強健な性質ですが、他の植物と同じように環境が合わなければ枯れてしまうこともあります。
うまく育てば旺盛に生育し、野趣あふれる姿を楽しむことができます。花が咲けば庭や花壇をさわやかに彩ってくれることでしょう。