■iPhone SE進化のポイント
アップルのiPhoneシリーズの中で人気が高いのがiPhone SEシリーズです。
iPhoneシリーズは、iPhone X以降、画面サイズの大型化、フルスクリーン化、ホームボタン廃止、複数のカメラ搭載と大きく進化を続ていますが、価格高騰、端末サイズの大型化が進んでおり、手軽に入手しづらくなっています。
その一方、併売されているPhone SEシリーズは、従来のホームボタン搭載のコンパクトなサイズでシングルカメラ仕様の旧型デザインですが、CPUは最新CPUを搭載しており、価格がリーズナブルになっています。このiPhone SEシリーズの第3世代を紹介します。
iPhone SE(第3世代)の発表シーン(Apple発表会・日本時間2022年3月9日午前3時)
■iPhone SEとは
iPhone SEは、ホームボタンを搭載した旧モデルをベースにして、最新CPUを搭載した廉価版モデルとなっています。小型のiPhoneを使いたいユーザー、価格の安いiPhoneを購入したいユーザーに人気となっています。
iPhone SEは旧モデルのデザインのまま、CPU性能をアップしたモデルとなっており、安価で小型のiPhoneです。
2016年発売の第1世代、2020年発売の第2世代がリリースされており、最新モデルは2022年発売の第3世代となります。
iPhone SE(第1世代)とiPhone 5s
第1世代は、2016年に発売され、iPhone 5sをベースにしたモデルです。当時、画面サイズがiPhone 6シリーズより大型化して、4インチから4.7インチになりました。
そのため、画面サイズが4インチをキープしたiPhone SEは小型iPhoneを利用したいユーザーに人気となりました。小型ではありますが、CPUはiPhone 6sと同等のApple A9でした。
iPhone SE(第2世代)とiPhone 11
続いて、2020年に発売した第2世代は、iPhone 11シリーズと同時期にリリースされました。
そのため、iPhone 8をベースにした第2世代が発売となり、高い人気となりました。iPhone 11シリーズのCPUのA13 Bionicが搭載され、iPhone 8と同サイズの4.7インチディスプレイを搭載したモデルとなります。
■iPhone SE(第3世代)で進化のポイント
iPhone SEは2022年に第3世代になりました。第2世代と同様のiPhone 8ベースの本体デザインは変更なく、4.7型ディスプレイ(解像度750×1334ピクセル)、本体サイズ67.3×138.4×7.3mm、IP67防水・防塵性能、Touch ID内蔵ホームボタンとなっています。
大きく変わったポイントとして、CPUが第2世代のA13 Bionicから、iPhone 13シリーズと同じと同じA15 Bionicとなりました。CPUの変更で、処理速度や画面表示速度のアップに加えて、バッテリー性能とカメラ機能が向上しています。
バッテリー持続時間が第2世代より長くなり、iPhone 13シリーズで新機能として追加されたDeep Fusion、フォトグラフスタイルが利用できるようになりました。
■iPhone SE(第3世代)のリーズナブルな価格
iPhone SE(第3世代)の価格は、iPhone SE(第2世代)と比較して約8000円のアップとなっていますが、リーズナブルな価格帯です。Apple Storeでは以下の価格になっています(2022年4月現在)。ハイエンドスマートフォンが軒並み10万円前後の価格の中、iPhone SEシリーズは、5万円台から購入が可能になっています。
■iPhone SE(第3世代)のApple Store価格(税込み)
- 64GB 5万7800円
- 128GB 6万3800円
- 256GB 7万6800円
■小型iPhoneとしてベストバイなiPhone SE
iPhone SEは小型でホームボタン搭載の旧モデルのような外観をしていますが、CPUが最新になっているため、日常ユースでの利用では全く不満がありません。大きな画面を使いたいユーザー、複眼カメラによる高機能なカメラを利用したユーザーを除けば、性能的にはiPhone SEで十分なシーンが多いでしょう。
iPhoneは年々進化を続けて、高機能化の代わりに価格も高騰しています。全ての機能を利用したいユーザーを除いて、一般ユーザーであればiPhone SEはコスパの高い端末となります。iPhoneを実用的に利用したいユーザーにiPhone SEはお勧めです。
■参考資料
- iPhone SE(第3世代)( https://www.apple.com/jp/iphone-se/ )