■年収別でみる共働きと専業主婦の割合



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30代のうちは子どもが小さく、専業主婦を選ぶ方もいるでしょう。

しかし40代に入ると子どもも中高生となり、手が離れる時期。

「専業主婦のままでいようか、それとも仕事をはじめようか」悩まれる方もいるのではないでしょうか。

内閣府が2022年6月14日に公表した「男女共同参画白書 令和4年版」によれば、「共働き世帯(妻がパート週35時間未満就業・妻64歳以下):691万世帯」「共働き世帯(妻がフルタイム週35時間以上就業・妻64歳以下):486万世帯」「専業主婦世帯:458万世帯」となっています。



【夫が40歳代】年収別「専業主婦」の割合は?「40代専業主婦の悩みあるある」3選も紹介

出典:内閣府「男女共同参画白書 令和4年版」



ただし実際には、年代や世帯年収でも専業主婦か共働きかは異なります。



夫が40代の場合、年収別に妻はどれくらい専業主婦なのか、専業主婦の悩みとともに見ていきましょう。



■夫が40歳代「妻が専業主婦」の年収別の割合は?



内閣府男女共同参画局「結婚と家族をめぐる基礎データ」をもとに、夫が40代の年収別の妻の有業率をみていきます。



【夫が40歳代】年収別「専業主婦」の割合は?「40代専業主婦の悩みあるある」3選も紹介

出典:内閣府男女共同参画局「結婚と家族をめぐる基礎データ」



■【夫が40歳代】年収別:妻の有業率(専業主婦率)



  • 300~399万円:80.8%(19.2%)
  • 400~499万円:77.9%(22.1%)
  • 500~599万円:75.6%(24.4%)
  • 600~699万円:71.5%(28.5%)
  • 700~799万円:68.8%(31.2%)
  • 800~899万円:65.9%(34.1%)
  • 900~999万円:60.9%(39.1%)
  • 1000~1499万円:59.8%(40.2%)

夫の年収が300~600万円台までは7割超の女性が働いています。700~900万円台では共働きが6割台となり、1000万円を超えると約4割が専業主婦でした。



夫の年収によっても女性の働き方は変わるよう。一方で、夫が年収1000万円以上でも約6割は共働きとなっています。

年代別にみると40~50代の妻の有業率は同程度ですが、30代はそれに比べて低くなります。やはり育児は女性の働き方に影響していると言えそうです。



■40歳代の専業主婦の悩みあるある3選



現代は共働きが主流といっても、家庭のかたちはさまざま。

夫婦で話し合い納得できていればよいことですが、専業主婦でいることに悩みを抱える方も少なくありません。



40代で専業主婦の方には以下のように悩まれる方も多いでしょう。



■専業主婦の悩みあるある1. 時間に余裕ができて何をしていいのかわからない



30代のころは育児で忙しくしていても、子どもが小学校高学年から中高生になると手も離れるもの。



自分の時間にゆとりができ、「何をしていいのかわからない」「これといった趣味がない」「今まで何かを続けてきた、成し遂げたことがない」と漠然とした不安を感じる方もいます。

また、社会との接点がないことに悩むことも。やっと時間にゆとりが生まれたからこそ、次に何をするかじっくり考えるのもいいでしょう。



■専業主婦の悩みあるある2. 終わりのない家事に虚しさを感じる



365日終わりのない家事。食材を買い、料理をして洗い物をし、ゴミを出してまた買い物へと終わりのないループに疲れることもあるでしょう。



時間と労力はかかるもの、仕事とは違って労いや評価、給与が出るわけでもないので、慣れたとはいえ虚しさを感じることもあるのでは。



仕事はさまざまなツールや手段を使い効率化するものですが、同じことは家事でも必要でしょう。



1日に何時間もかけ、今後も長く続けていく家事だからこそ、効率化を考えて負担を減らしていく方法を探したいですね。



■専業主婦の悩みあるある3. 万が一のことがあった時に経済的な不安が大きい



今回のコロナ禍による雇用や賃金への影響や、考えたくはないですが離婚の危機が訪れるなど、万が一のことがあると経済的な不安を大きく感じるでしょう。



社会人を経て専業主婦になる方が多いですが、以前働いていたとはいえ、ブランクを経て再就職できると思えるキャリアや資格があるかというと特にないという方も少なくありません。



また、40歳代になると体力的な衰えも感じ、「昔のような仕事はできない」と思うことも。ただし今はマザーズハローワークのように、仕事と育児を両立しやすい仕事を紹介してもらうこともできます。



■まとめにかえて



40代は特に「専業主婦でいようか、それとも何か仕事をはじめようか」と悩まれる年代かもしれません。

専業主婦ならではの楽しみを見つけるのも大切なこと。



一方で、今からはじめられる仕事や資格の取得を考えるのも良いでしょう。



子育てが落ち着く時期だからこそ、「自分の人生」としてどう生きていくか考えたいものですね。



■参考資料



  • 内閣府「男女共同参画白書 令和4年版 特集編 人生100年時代における結婚と家族~家族の姿の変化と課題にどう向き合うか~」( https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r04/zentai/pdf/r04_tokusyu.pdf )
  • 内閣府男女共同参画局「結婚と家族をめぐる基礎データ」( https://www.gender.go.jp/kaigi/kento/Marriage-Family/1st/pdf/5.pdf )
  • マザーズハローワーク( https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21046.html )
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